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回復間近の米不動産市場、ブルームバーグが分析

 【コーラルゲーブルズ(米フロリダ州)19日PRN=共同JBN】米国経済の回復基調は雇用の伸びとしても現れている。米労働統計局は、4月に29万人の雇用の増加があったと報告している。

 そのうち最も大きな割合を占めたのは専門職・業務サービス分野で8万人の新しい雇用が生まれ、全体のシェアは27.5%であった。次に大きな伸びを示したのは連邦政府で、10年に1回の国勢調査を補助するための臨時職員6万6千人の雇用が創出された。

 ヘルスケア分野も伸びを示し、2万人増え、年間の増加累計も24万4千人になった。年間を通して、雇用は57万3千人の増加をみたが、そのうち84%にあたる48万3千人は民間部門であった。

 その間、失業率も9.7%から9.9%に増加しているが、これは逆に「良い」兆しになる。この増加は人々が労働市場に再参入している結果であり、経済が本格的に回復し始めたことを意味している。現在までのところ、データは経済がゆっくり回復する時の伝統的なパターンを踏んでいることを示している。

 過去の不況の中では1980年代が今に最も似ているように見える。現在、われわれが直面しているように資本の供給が窮迫していた。1990年代には建設ブームの行き過ぎがあり、貯蓄貸付組合(S&L)危機にも直面した。当時のスローガンは「1995年まで生き延びよう」というものだった。2000年代の初めにはドット・コム危機と会計疑惑とが起こった。

 1980年代初めを参考にすれば、状態が「正常」に戻るまでには3年かそれ以上かかるだろう。1980年代の不況は1981年7月から1982年11月まで16カ月続いている。この景気下降によって、失業率は1982年11月にピークとなる10.8%を記録した。その後、経済が本格的に回復し、失業率も7.0%以下になるには38カ月かかっている。失業率の7.0%未満が常態になるためにはさらに10カ月かかった。従って、今回の景気サイクルが本格的に回復するのは多分3年かかるだろうし、最適な売りの時期が来るのも少なくとも3年か4年先のことであろう。現在の兆候を判断すると今は最適な買いの時期である。

 今までのところ、経済は予測されたパターンならびに当社の予測に合致している。ほかのデータも経済回復を示唆している。そのことは米国不動産投資受託者協会(NCREIF)から出されている最新の四半期データによっても例証されている。2009年の第2四半期から総利益の減少幅が徐々に穏やかになってきており、直近の四半期では上向きに転じた。このことは市場が底を打ち、上昇傾向にあることをはっきりと示している。このことは同時に最も有利な買いの時期に入ってきていることもはっきりと示している。

 ブルームバーグの親会社、ブルームバーグ・キャピタル・パートナーズ社(Bloomberg Capital Partners)は当社の調査に基づいて早くからこの景気パターンのサイクルに気付き、2006年から2008年の間のサイクルの頂点で資産を売り、以前のファンドを閉鎖している。現在の傾向は市場が底に近づき、回復に向かっていることを示している。

 これに応えて、ブルームバーグ・キャピタル・パートナーズ社の最高経営責任者(CEO)フィリップ・ブルームバーグは新たなファンド「ブルームバーグ・ストラテジック・アセット・ファンド」(Bloomberg Strategic Asset Fund)を創設、再度資産を獲得すべく動いている。


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