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海草から新型インフルエンザ抑制エキス、豪マリノバ社が発見

【ホバート(オーストラリア)5日APPメディアネット・インターナショナル=共同JBN】インフルエンザの流行を封じ込める新たな希望を提供する飛躍的な前進として、オーストラリアのバイオテクノロジー企業はこのほど、海草から新型インフルエンザ(H1N1)を抑制するとみられる天然エキスを分離した。

エキスはマリテック(Maritech、登録商標)926として知られ、海草のコンブ類から抽出されるフコイダン合成物である。米国国立衛生研究所(NIH)の下にある国立アレルギー感染症研究所(NIAID)との契約の下に行われたインビトロ検査では、マリテック926は極めて低濃度でH1N1インフルエンザ・ウイルスを抑制することが示された。

バイオテクノロジー企業であるマリノバ社(Marinova Pty Ltd)によって開発されたマリテック926は天然多糖で、ウイルス疾患の拡大と予防を目的とする栄養補助食品、手洗い、経鼻投与として、すぐさま市場で販売できる可能性がある。また、この合成物を医薬品や医療機器アプリケーションに含めるという見方もある。マリノバ社はこれらの発見の結果として、マリテック926、ならびに種々の抗ウイルス剤使用におけるその他フコイダン・エキスの使用に関する特許権保護を申請した。

マリノバ社研究主幹であるヘレン・フィットン博士は、今回の発見と特許申請の発表にあたり「マリテック926のようなフコイダン・エキスは一連の被覆ウイルスに顕著な制止効果があることは知られている。われわれは、これらの海藻エキスが極めて低濃度でH1N1に対して制止効果があるという事実に極めて興奮している。H1N1が一部の抗ウイルス薬剤に耐性をすでに持つようになっており、われわれはマリテック926がウイルス攻撃に対する免疫システムを支援する有力でかつ天然の代替を提供すると考えている」と語った。

▽マリノバ社(Marinova Pty Ltd.)について
マリノバ社はオーストラリアのバイオテクノロジー企業であり、タスマニア州ホバートに大規模な研究・製造施設を持っている。同社は、医療、栄養、スキンケアに使用するために海生植物から革新的かつ化学的整合性のあるエキスを作り出すことに専念している。マリノバ社は、同社が特許を持つ無溶媒のマリテック・プロセスを利用することによって、危害分析重要管理点(HACCP)、ISO9001、優良製造所基準(GMP)、オーガニック品質の要件を満たすだけでなく、米食品医薬品局(FDA)および欧州の医薬品基準に準拠する高純度のフコイダン含有物を提供する唯一無比の能力を備えている。


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