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新日鉄、インドネシアの自動車用鋼管事業強化 能力増強等

 新日本製鐵は、約13億円を投じて、インドネジアの自動車用鋼管工場に第二工場を建設し、生産能力を増強すると発表した。同国における二輪・四輪向け鋼管需要の拡大が見込まれることや、現地日系メーカーからの供給要請を踏まえて実施するもので、ステンレス鋼及び普通鋼兼用の2インチ電縫鋼管造管ラインを備えた第二工場を建設する。2011年4月の稼動を目指す。

 今回増強を行う工場は、インドネシア・ニッポン・スチール・パイプ(INP)社。新日鉄のタイ現地法人のサイアム・ニッポン・スチール・パイプ(SNP)社の子会社。アセアン諸国及びインドにおける自動車用鋼管の需要増に機動的に対応するために07年に生産を開始。同地域の日系完成車・部品メーカー各社に対して、高精度・高品質の自動車用鋼管を安定供給してきた。

 生産能力の増強では、排気系ステンレス鋼管も含めた高品質な鋼管を供給するため、INPと住友金属工業の子会社である住友鋼管が各々有する高い技術力を組み合わせる体制とする。具体的には、INPが、住友鋼管及び住友商事が出資する新設会社を引受先とする第三者割当増資を実施する。

 第二工場の増設では、現工場の隣接地に建設。ステンレス鋼及び普通鋼兼用の2インチ電縫鋼管造管ラインを備え、月産の生産能力は1500トン、立ち上げ時期は2010年11月~12月、プロパー製造開始時期は2011年4月ごろを予定している。

 海外での自動車用鋼管事業については、先般、中国華東・華北地区に新たに事業拠点(無錫日鉄汽車配件有限公司)を構築することを決定している。新日鉄は、自動車用鋼管分野において拡大・多様化する需要家各社のニーズに着実に応えながら、グローバルな営業力を強化し、アジア市場の成長力を取り込んでいくとしている。


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