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次期空中給油機製造チームに、ボーイングがスピリットを指名

【ウィチタ(米カンザス州)12日PRN=共同JBN】スピリット・エアロシステムズ・ホールディングス(NYSE:SPR)はこのほど、ボーイング(NYSE: BA)の「次世代空中給油機サプライヤーチーム(NewGen Tanker Supplier Team)」に指名された。スピリットにとって最大の顧客であるボーイングは、米空軍の次期空中給油機、KC-X計画に名乗りを上げている。

ボーイングが米政府の入札で契約を獲得した場合、スピリットは米カンザス州ウィチタでボーイング空中給油機の前部胴体部分を製造することになる。スピリットは、ここで完成した胴体部分を最終組み立てのため、ボーイングのワシントン州エバレットにある工場に輸送する。

スピリットのリチャード(バック)・ブキャナン上級副社長兼最高技術責任者は「ボーイングのために、そして最終的には米空軍のために、引き続き良質の航空機組立部品を製造できて誇りに思う。スピリットは、空中給油機製造統合チームの一員であるのを誇りとしており、当社顧客に世界一流の構成部品を供給する準備がいつでも整っている」と語った。

サム・ブラウンバック米共和党上院議員(カンザス州)は「スピリット・エアロシステムズの人々が、次世代空中給油機にこのような重要な役割を演じるのを喜んでいる。ボーイング/スピリット・チームは、彼らの顧客にすばらしい価値を提供してきた長い歴史があり、米空軍のために世界最高の空中給油機を製造することにも成功すると確信している」と述べた。

トッド・ティーハート米共和党下院議員(カンザス州ゴダード)は「スピリット・エアロシステムズの熟練工、技術者は世界でも最高であり、次世代空中給油機製造で不可欠の役割を果たすだろう。カンザス州の航空機産業を振興する契約獲得へと向かっており、さらに高品質、高給の仕事へとつながっている。スピリットの従業員はKC-767のために最高のコンポーネントだけを提供するので、これこそ軍人たちが自分のミッションを成功裏に遂行するため重要なことである」と語った。

次の数十年間にわたり米空軍機の全てのミッション要件に対応するマルチロール空中給油機を供給する入札について、ボーイングは3月4日、民間機767機をベースにした次世代空中給油機を提案すると発表している。

ボーイングは、米空軍の次期空中給油機KC-X提案要求に対し5月10日までに提案を提出する。米空軍は今年末までに入札結果を発表する。

この契約は、179機のKC-X次期空中給油機に関するものになる。

ウェブサイト:http://www.spiritaero.com

▽スピリット・エアロシステムズ(Spirit AeroSystems, Inc.)について
米カンザス州ウィチタに本社を置くスピリット・エアロシステムズは商用航空機アセンブリーと部品の世界最大手独立系サプライヤーである。カンザス州の工場のほか、オクラホマ州のタルサとマカレスター、スコットランドのプレストウィック、英セームルズベリー、マレーシアのクアラルンプールに工場がある。米ノースカロライナ州キンストン、フランスのサンナゼールで新しい製造工場を建設中。米国での中核製品には胴体、パイロン、ナセル、翼部品が含まれている。さらに同社は北米、欧州、アジアでスペアパーツ、メンテナンス/修理/オーバーホール(MRO)、フリート・サポートサービスを含むアフターマーケット顧客サポートサービスを提供している。欧州スピリットはエアバスを含む多くの顧客向けに翼構成部品を製造している。


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