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富士ゼロックス、開発・生産機能を再編・統合

 富士ゼロックスは、競争力強化を目的に、分散している開発・生産機能を再編・統合し、1月29日付で開発系の新会社富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社、生産系の新会社富士ゼロックスマニュファクチュアリング株式会社を設立し4月1日に事業を開始する。

 富士ゼロックスアドバンストテクノロジーは、複写機・プリンターに関する受託開発を行なっている富士ゼロックスエンジニアリングを合併し、富士ゼロックス開発機能の一部と新潟富士ゼロックス製造、鈴鹿富士ゼロックス、富士ゼロックス情報システムにおけるハード・ソフトの開発機能を統合する。

 新会社設立に伴い、富士ゼロックスの開発部門は、商品開発およびプラットフォーム技術、マーキング技術や新規技術開発に集中し、富士ゼロックスアドバンストテクノロジーは、画像読み込みや紙送り、周辺機器などのモジュール開発と、顧客要求に迅速に対応するカスタマイズ開発を行う。再編・統合に伴い、開発者をプロダクション商品開発やカスタマイズ開発などの成長・強化領域に追加投入し、技術・開発の強化と市場対応スピードの向上を図る。

 生産では、国内外の複数拠点に分散する生産ライン・プラントや間接機能の集約により、徹底的な生産性改善を図るとともに、生産技術および製造現場における技術の強化を図り、業界ナンバーワンのコスト競争力獲得を目指す。

 富士ゼロックスマニュファクチュアリングは、粉砕トナーや感光体を生産している富士ゼロックス竹松工場を同社から分割・統合します。また、EA(乳化重合法)トナー製造の富士ゼロックスイメージングマテリアルズを合併し、電子部品や光学機器など基幹部品製造の鈴鹿富士ゼロックスとプリンター製造の新潟富士ゼロックス製造の生産機能を統合する。

 新会社設立に伴い、各社が分散して保有している間接業務の効率化を図るとともに、高い技能レベルを保持する社員を増強し、生産技術および製造現場における技術の双方を強化する。

 また、生産機能統合の一環として、国内外の複数拠点に分散する感光体生産と粉砕トナーを同社竹松事業所に集約してプラント稼働率の最適化を図り、オフィス向けプリンター生産を中国に全面移管して量産化の徹底、コスト競争力の強化を目指す。プロダクション商品を中心とした高技能型の生産は同社新潟事業所に集約して技術力を強化する。

 同社では、これまでも中国拠点への生産移管と原価低減、国内における技術開発強化、開発のプロセス改革などを進めており、開発、生産の再編・統合により、さらに強靭な企業体質と競争力を獲得しながら、サービス・ソリューション事業へ事業構造の変革を加速し、持続的成長を目指す。


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