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米オーチス、1000基を超えるエレベーター契約

 【ファーミントン(米コネティカット州)8日PRN=共同JBN】米オーチス・エレベータ社の子会社、シグマ・エレベーター・シンガポール社(Sigma Elevator Singapore)は、シンガポール住宅開発局(HDB)の公営住宅団地向けに1300基のエレベーターを供給、設置するための2件の契約を獲得した。この契約はHDBが推進するエレベーター・アップグレード計画(Lift Upgrading Program)の一環として行われたもので、既存のエレベーターを交換し、各階での使い勝手や乗心地を良くするものだ。オーチス社は米ユナイテッド・テクノロジーズ社(United Technologies Corporation、NYSE: UTX)の1部門である。

 オーチス社のディディエ・ミショーダニエル社長(Didier Michaud-Daniel)は「当社は今回何千人というシンガポールの公営住宅団地住民の方々のために、安全で快適な移動手段として革新的な機械室レス・エレベーターから高速システムにいたるまで、幅広いエレベーター・ソリューションを提供することになり、大変喜んでいる」と述べた。

 シンガポール住宅開発局は国家開発省(Ministry of National Development)のもとにあって全人口の80%を越える住民の住宅を供給している。シグマ・エレベーター社は2005年に654基のエレベーター契約を獲得し、住宅開発局のアップグレード計画のもとでのエレベーターを供給は合計1954基になっている。

 オーチス・エレベータ・コリア社(Otis Elevator Korea)のブラッド・バックウォルター社長は「シンガポールのような人口密度の高い都市ではエレベーターは高層アパートでの効率的な移動やすべての住民にとって使い勝手を極大化する面で非常に重要な要素だ。当社のシンガポール子会社であるシグマ・エレベーターがこのような需要を満たすエレベーターの供給、メンテナンスを提供するために選ばれたことは大変な名誉だ」と語った。

 新規の2契約は1300基のエレベーターを供給、設置することに加え、メンテナンス契約も含んでいる。現在まで、シグマ・エレベーター・シンガポール社は同社が住宅開発局の住宅団地に設置したエレベーターのすべてに関してメンテナンス契約も獲得している。同社がメンテナンスを行っているエレベーターは2300基を越えている。

 オーチス・エレベータ社はエレベーター、エスカレーター、動く歩道など人員輸送製品の世界最大の製造・メンテナンス企業である。本社は米コネティカット州ファーミントンにある。従業員は6万1000人で、200以上の国・地域で製品、サービスを提供し、世界で160万基のエレベーター、エスカレーターのメンテナンスを行っている。米コネティカット州ハートフォードに本社を置くユナイテッド・テクノロジーズは多角化企業で、ハイテク製品・サービスを建築、航空宇宙業界に提供している。


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