東芝エレと英セラビジョン、高能率プラズマ供給で提携
【ブレッチレーパーク（英国）３０日ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】高能率プラズマ（ＨＥＰ、Ｈｉｇｈ Ｅｆｆｉｃｉｅｎｃｙ Ｐｌａｓｍａ）技術の発明者、世界的リーダーである英セラビジョン社はこのほど、照明アプリケーション向けの最先端マグネトロン開発を加速するため、東芝エレクトロニクス社と戦略的提携関係を結んだ。
セラビジョンのティム・レイノルズ最高経営責任者（ＣＥＯ)は「東芝エレクトロニクスをパートナーとして迎えて喜んでいる。われわれはこのプログラムによって、世界クラスのプロバイダーと当社技術の効率をさらに発展させることができる。東芝との供給契約はまた、当社部品の質を一段と強化するとともに当社顧客の大量需要に対応しうるとの信頼を与えることになる。われわれは昨年以来多くの商用マグネトロンを試し、テストしてきたが、東芝は終止業界をリードする性能を実証した」と語った。
同ＣＥＯはさらに「当社の高能率プラズマ技術の性能は既に、現在あるさまざまな技術のそれを大きくしのいでいるが、より大きな効率を実現することが主要な目標になっている。今回の提携関係によって当社は、システムの優れた点をさらに延ばし、当社製品が節約するエネルギー量を一段と増やすことができる」と語った。
東芝エレクトロニクス・ヨーロッパ（ドイツ）販売担当ゼネラルマネジャーのテッド・シュルヒ氏は「セラビジョンは極めて革新的な企業であり、その技術的進歩は新しい形態の高効率照明の開発で先頭を行っている。東芝はその超効率的マグネトロンがセラビジョンで評価されて、画期的システムに対するパートナーになることを喜んでいる」と語った。
セラビジョンは高効率プラズマの優れた点をすべて取り込んだ初の製品ファミリーを近く発表する。これら新製品は電力６７％節約し、付属部品の数を最大５０％まで節減し、寿命を延ばし、インテリジェントな照明コントロール機能を強化する。Ａｌｖａｒａ（商標）と命名された初の製品は Ａｌｖａｒａ（商標）４００であり、既存の４００Ｗ製品と置き換えるよう設計された。街灯などその他部門の製品はその後間もなく商品化される予定である。
▽セラビジョン（Ｃｅｒａｖｉｓｉｏｎ Ｌｔｄ.)について
セラビジョン社は高能率プラズマ照明の分野における発明者であり、有力イノベーターである。セラビジョンの革新的な照明器具システムは、半導体もしくは電磁波ベースの光源を使用し、幅広いアプリケーションに使用されるよう開発されている。セラビジョンのシステムは、１００ワットから５キロワットまで光度を変えることができ、倉庫、街路、スタジアム用の照明を含む多くの分野で現在ある技術をしのいでいる。
セラビジョンの照明器具は、単に一つの技術的突破口ではなく、広範囲の知的財産ポートフォーリオに裏打ちされた高能率電力システム、独自の燃焼部設定、線量組み合わせなどによる技術的革新を結合したものである。セラビジョンのシステムは、大量生産市場で価格競争できるように設計されており、ニッチ・アプリケーションに限定されていない。詳細はhttp://www.ceravision.comを参照。
▽東芝について
東芝エレクトロニクス・ヨーロッパ（ＴＥＥ）は東芝の電子部品事業向け欧州本部であり、データクエスト社によると世界第４位の半導体ベンダーである。
ＴＥＥは電子部品の設計、製造、マーケティングと販売を行い、１９７３年にドイツのノイスで設立された。同社は現在ドイツのデュッセルドルフに本部があり、フランス、イタリア、スペイン、スウェーデン、英国に子会社がある。社長は大塚仁氏で、欧州の社員総数は約３００人。
ＴＥＥはハイエンドメモリー、マイクロコントローラー、ＡＳＩＣ、ＡＳＳＰ、自動車用ディスプレー製品、マルチメディア、消費者、テレコム、ネットワーキング・アプリケーションを含め業界で最も広範囲のＩＣとディスクリート製品ラインを提供している。同社はまた、広範囲な電力半導体ソリューションを保有している。
東芝は情報と通信システム、電子部品、消費者製品、電力システムのリーダー社である。これら広範な力を統合することで、最先端部品、製品、システムのイノベーターとしての地位が固まる。東芝は７３０社余りのグローバルネットワークを運営し、世界で１９万９０００人を雇用して年間売上高は６７０億米ドルを超える。
詳細はhttp://www.toshiba-components.comを参照。
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- ［家電・弱電］東芝エレと英セラビジョン、高能率プラズマ供給で提携 2009/12/01 火曜日
