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米エナーシス、スイスのバッテリー関連部門を買収

 【レディング(米ペンシルベニア州)30日PRN=共同JBN】産業用バッテリーで世界最大手の製造、販売、供給会社であるエナーシス(NYSE:ENS)は30日、スイスのアキュ・ホールディング(Accu Holding AG;SIX:ACUN)が保有するバッテリー事業買収の最終契約に署名したと発表した。この買収はアキュ・ホールディングの株主総会で承認される必要がある。臨時株主総会は2009年11月24日に予定されており、承認後、最終的に買収が成立する。

 エナーシスはOEBトラクション・バッテリーズ社の株とエリコン・ステーショナリー・バッテリーズ社の営業資産および負債をスウェーデンにある販売子会社とともに買収する。この会社はエリコン・バッテリー社で、年間の連結収益が5000万ドルを超えている。

 これらの関連企業従業員すべてとアキュ・ホールディングの一部従業員はエナーシスに移籍する。エナーシスはスイスにあるエリコン・バッテリーの工場について、関係当局、従業員と協議の上で、エリコン・バッテリーの高品質設計をエナーシスの他の欧州工場に移転する戦略的オプションについて検討している。この買収と同時にエナーシスは、顧客の需要に対し一層のサービス強化を図るため、欧州製品開発・応用センターをスイスの大バーゼル地区に設置してエリコン・バッテリーとエナーシスの顧客に応える計画である。
 欧州エナーシスのレイモンド・クビス社長は「エリコン・バッテリーは素晴らしい設計で評判が良く、電気通信、公益事業、鉄道、原材料取り扱い部門やその他の部門で信頼性の高いアプリケーションに装備されている。エリコン・バッテリーの顧客および新しい仲間と協力していきたい。エリコン・バッテリーの顧客には世界的なプレゼンスを持つ当社としてチャンスを拡大してあげられると考えている」と語った。

 またエナーシスのジョン・D・クレーグ会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は「先に言明したように当社は強力な財務状況にあり、われわれは困難な経済環境を優良企業買収のチャンスと考えている。これらの優良企業は、高品質の製品と経験豊かな人員で当社が産業用貯蔵エネルギー分野で市場のリーダーシップを拡大するのを手助けしてくれる」と論評した。

 ▽エナーシスについて
 エナーシスは産業アプリケーション用貯蔵エネルギー・ソリューションの世界リーダーであり、予備電源と原動力、充電器、電力供給装置、バッテリー付属品を世界の顧客向けに製造、販売している。動力電池は電気フォークリフト・トラックなどの商業用電動車両に使われている。予備電池は通信、公益事業、無停電電力供給装置、即時対応電力を必要とする多くのアプリケーションで使われている。また同社は世界各地の販売、製造施設を通じて約100カ国の顧客にアフターマーケット、顧客サポート・サービスを提供している。


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