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ロード・オブ・ザ・リングスの訴訟和解、関係3者が

 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)9日PRN=共同JBN】英国に本部のある慈善団体「トールキン・トラスト(Tolkein Trust)」、ニュー・ライン・シネマ(New Line Cinema)、ハーパー・コリンズ出版社(HarperCollins Publishers Ltd.)の3者はこのほど映画「ロード・オブ・ザ・リングス」に関連する訴訟で和解した。

 この訴訟は2008年2月に起こされた。ハーパー・コリンズ出版社とJ・R・R・トールキン遺産受託者がこの訴訟の原告で、2001年から2003年に公開された「ロード・オブ・ザ・リングス」での原告側の利益配分に関する訴訟である。和解の正確な内容は明らかにされていない。

 今回の和解についてJ・R・R・トールキンの子息クリストファー・トールキン氏は「遺産受託者はこの法的措置が必要だったことを遺憾に思っているが、この訴訟が満足できる形で解決したのを喜んでいる。これによってトールキン・トラストは正当にその慈善目的を追求できる。遺産受託者はニュー・ライン・シネマが映画『ホビット』の制作を進めることを認める」と語った。

 ワーナー・ブラザースの社長兼最高執行責任者(COO)であるアラン・ホーン氏は「われわれはトールキンの小説が当社の映画成功に寄与していることを高く評価しており、この訴訟が解決したことを喜んでいる。われわれは将来も生産的で互恵の関係に期待している」と述べた。

 「ロード・オブ・ザ・リングス」は最も成功した映画のひとつで2001年、2002年、2003年に1部から3部まで公開された。

 J・R・R・トールキンは「ロード・オブ・ザ・リングス」「ホビット」を含む作品で世界的に有名な作家である。トールキン・トラストは英国を本部にする慈善団体で過去5年間だけで総額800万ドル以上を世界中の慈善事業に寄付している。

 ニュー・ライン・シネマは一貫して長続きのするフランチャイズ映画を制作してきており、それらには「ロード・オブ・ザ・リングス」3部作、「ザ・マスク」、オースティン・パワーズ・シリーズ、「ブレイド」「ラッシュアワー」「エルフ-サンタの国からやってきた」「セックス・アンド・ザ・シティ」「ウェディング・クラッシャーズ」がある。ニュー・ライン・シネマは2008年3月ワーナー・ブラザース・エンターテインメントの1部門になった。


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