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フィスカーのハイブリッド車「カルマ」、フランクフルトでデビュー

フィスカー カルマ 【アーバイン(米カリフォルニア州)8日PRN=共同JBN】米国のソサエティ・オブ・オートモービル・エンジニアズ(SAE)の規定によるプラグイン・ハイブリッド車の排出量計測によると、フィスカー・オートモティブのプラグイン・ハイブリッド電気自動車「カルマ」は二酸化炭素排出量が1キロメートル当たり83グラムで、燃費は100キロメートル当たり3・5リットルになる。

 来週フランクフルト・モーターショーにデビューする4ドアのカルマは世界で最もクリーンかつ燃費の良い自動車の一つでありながら、世界クラスのスタイルと性能を提供する。

 SAEによって開発された計算によると、二酸化炭素排出は現在最も排出量の少ない自動車よりも少なく、平均すると競合する自動車の排出量より75%も少ない。SAEは政府の自動車政策推進を手助けする国際的に認められた専門家の組織である。

 2016年までに年間1万5000台のカルマを販売することによってガソリン9億4100万リットル(2億4800万ガロン)が節約でき230万メトリックトン(250万米トン)の二酸化炭素が相殺される。それでありながら403馬力、多くのスーパーカーより大きいトルクで0-100キロメートル/時(62マイル/時)は6秒であり、最高速度は201キロ/時(125マイル/時)である。

 ヘンリク・フィスカー最高経営責任者(CEO)は「フィスカー・カルマはドライブの未来である。カルマは一目見て気に入るという情緒面を犠牲にしないでわれわれが環境に責任の持てる自動車を走らせることができることを証明している」と語った。

 SAE方式の計測によると、電気のみによるステルス・モードでのカルマの燃料費は100キロメートル当たり21キロワット/時しか消費せず、1キロ当たり0・02ユーロ(1マイル当たり0・03ドル)になる。しかし実際の市街地などでの走向はステルス・モードとスポーツ・モード(ガソリン)が混在するため年間平均で1キロ当たり0・05ユーロ(1マイル当たり0・07ドル)になるだろう。実際の燃費と排出量は個々の運転手の運転の仕方や自動車の利用の仕方によって変化する。

 カルマはハンドルに装備されたパドルスイッチによって自在にステルス・モードになり欧州全域で増加している低排出車のみに規制された低排出区域(LEZ)を通行できる。ベルリン、シュツットガルト、ロンドン、アムステルダムを含め欧州の8カ国で70の都市と町がLEZを採用している。

 カルマは2010年に販売が開始されると最初の大量生産プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)となる。同車の独自のQドライブ(登録商標)パワートレインは22kWh/200kWリチウムイオン電池を完全充電することで炭酸ガス排出なしで80キロ(50マイル)走向でき、ガソリンによるエンジン/ジェネレーターを使用することで総走行距離は480キロ以上となる。

 フィスカー・オートモティブは世界中の国からクリーンな自動車に対するサポートが増えていることから大いに恩恵を受けようとしている。例えば米国は2015年までに100万台のプラグイン・ハイブリッド車を投入する計画を発表している。ドイツは最近2020年までに100万台の電気自動車を投入する活動計画を発表している。日本は10年以内にすべての自動車の半分を電気自動車にしたいと考えている。

 フィスカー・オートモティブは株式非公開の米国プレミア自動車企業であり、自動車産業を最高の設計専門知識とエコフレンドリーなパワートレイン技術で次世代へとリードするビジョンを持っている。世界本社は米カリフォルニア州アーバインにある。


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