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英クーラーブックスがグーグルと提携、著作権切れ電子書籍で

 【レディング(英国)2日PRN=共同JBN】英インターリード社(Interead)は同社のクーラーブックス・ドットコム(COOLERBOOKS.com)が米国以外の電子書籍書店としては初めてグーグルと提携し、グーグルブックス(Google Books)がオンライン・ライブラリー上に蓄積したパブリックドメイン書籍百万タイトル以上(米国以外の書籍約50万タイトルを含む)を扱うことになったと発表した。

 クーラーブックス・ドットコムは2日からグーグルブックスの著作権切れ書籍の索引とつながるグーグル・アプリケーション・プログラム・インターフェース(API)を搭載し、無料でウェブサイトまたは同社の電子書籍リーダー「クーラー」(COOL-ER)からアクセス可能になる。この提携によって、クーラーブックス・ドットコムは世界最大の電子書籍書店になり、購買あるいは無料でアクセスできる書籍は百万タイトルを超える。

 クーラーブックス・ドットコムは読者のために読者が設計した電子書籍書店として知られている。ほかの電子書籍書店と異なり、クーラーブックス・ドットコムはEPUBとPDFのファイル形式やオーディオブックのためのMP3など、19種のドキュメント形式をサポートしており、インターネット上で最も幅広いフォーマットを提供している。さらに利用者はウェブで売られている書籍の多くを試読することができ、書籍を購買する前に数ページ分を読むことができる。

 インターリード社は電子書籍リーダー「クーラー」の発売元でもある。軽量、安価で使いやすい電子書籍リーダーで、ハイテクマニアにもハイテク恐怖症の人にも使いこなすことができるように設計されている。

 インターリード創業者で読書愛好家でもあるニール・ジョーンズ氏は「インターリード社の目標は常に、技術愛好家だけではなく一般の読書愛好家が使える電子書籍を作ることだ。われわれは誰もがクーラーブックス・ドットコムで本を楽しむことができるようにしたい。したがって、利用者が当社の電子書籍リーダー「クーラー」を持っていなくても、好きな本をダウンロードすることができるようにした。さらに今回、グーグルとの提携によって、読者が関心のある電子書籍を試し読みする機会を提供するだけでなく、ほかのどの電子書籍書店より多くの本を提供できるようになった。当社は米国以外で初のグーグルブックスのパートナーになったことを非常に誇りにしている。この協力関係によって電子書籍が今まで以上に魅力的で手に入れやすいものになると期待している」と述べた。

 グーグル社のヨーロッパ・中近東・アフリカ地域担当プリント・コンテンツ・パートナーシップ統括部長サンティアゴ・ラ・モーラ氏は「当社が持つパブリックドメインの書籍の一部がクーラーブックス・ドットコムを通じて利用者に提供されることを喜んでいる。当社は書籍にアクセスし読むことについてはオープンプラットホームが良いと信じており、書籍にアクセスする手段を広げる方法を常に探している。この提携によって利用者がパブリックドメインの書籍を見つけ、アクセスすることが容易になり、より多くの書籍がより多くの人の手に渡ることになる」と述べた。

 詳しい情報はウェブサイト(http://www.COOLERBOOKS.com) または (http://www.interead.com)を参照。

 ▽インターリード社(Interead Ltd.)について
 英レディングと米マイアミに拠点を持つインターリード社と電子書籍リーダー・クーラーはともに経験豊富な企業家ニール・ジョーンズ氏の手によるものである。クーラーは最軽量で最も安価な電子書籍リーダーでマックならびにPC両方と互換性を持ち、広く使われているEPUB、PDF、MP3、FB2、RTF、TXT、HTML、PRC(non DRM)、JPG、GIF、BMPの各フォーマットをサポートしている。クーラーブックス・ドットコムは世界最大の電子書籍のフォーマットを保有している。


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