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ベトコムバンクの超高層ビル設計、米ペリ・クラークを選定

 【ニューヘーブン(米コネティカット州)27日PRN=共同JBN】米国の建築事務所ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツはこのほど、ベトコムバンクのホーチミン市本社の設計を請け負う企業に選定された。クライアントはベトコムバンク・ボンダイ・ベンタン合弁会社。

 ベトナムの外国貿易銀行としても知られるベトコムバンクはベトナムの主力銀行である。この新しい超高層建築は同国で最も急成長している都市におけるベトコムバンクの大きなプレゼンスと同国最大の商業センターの到来を告げるものだ。このグレードAの35階建てビルには支店本部のほか、雑居オフィス、付帯設備、小売店、レストラン、駐車場が含まれる。

 このプロジェクトはペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツがベトナムで手掛ける最初のものとなる。

 ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツの上級プリンシパルであるフレッド・クラーク氏(米建築者協会特別会員)は「ペリ・クラーク・ペリはこの非常に重要で、また非常に目立つプロジェクトのために選定されたことを光栄に思う。建設用地はホーチミン市の最も人目を引く場所にあり、サイゴン川に面し重要な都市広場を見渡せる。ベトコムバンクとその開発パートナーはベトナムで信頼の厚い企業でホーチミン市本社は安定と先見性、進歩を象徴する建物になるだろう」と語った。

 新しいタワービルはホーチミン市の中心的繁華街の一角にあるメリン広場と向かい合う。サイゴン川の西岸に位置している広場は同市のボザール計画の中心で幾つかの重要な大通りが集中している。ベトコムバンク・タワーは広場で最高層の建物となり、同市のあらゆる方向から見ることができる。

 街路ではこの新しいタワーはベトコムバンクの支店を含め親切な小売店舗が人々を歓迎する。新しい銀行は世界各地の大都市銀行の様式に従って、成長を続ける同国の経済状況をたたえる市民のスペースとして設計される。タワーは同行と国家の願望を表明するため優雅な形体といつの時代にも色あせない素材を採用する。

 ホーチミン市とベトコムバンク双方の成長と発展のシンボルとして、このプロジェクトはベトコムバンクとクライアントの合弁会社の両方にとって極めて重要である。クライアントはこの建物が周囲の環境に対応し、ホーチミン市で目を見張るような存在となることを意図している。

 暫定的な予定では建設は2010年に始まり、2012年に完工する。建設コストは概算見積もりで6700万ドル。

 ▽ベトコムバンク・ボンダイ・ベンタン合弁会社(Vietcombank-Bonday-Benthanh Joint Venture Company Limited)について
 ベトコムバンク・ボンダイ・ベンタン合弁会社は、ベトナムの主力銀行であるベトコムバンク、香港の不動産会社ボンダイ・インベストメンツ、大手観光・旅行サービス会社ベンタン・ツーリスト・サービスの3者が設立した。

 ▽ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ(Pelli Clarke Pelli Architects)について
 シーザー・ペリとフレッド・クラークが1977年に設立したペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツは、ニューヨークのワールド・ファイナンシャル・センター、クアラルンプールのペトロナスタワーズ、香港の国際金融センターなど世界で最も高く評価されている幾つかの建物の設計を行った。同建築事務所の幅広いポートフォリオには学会の建物、図書館、舞台芸術センター、美術館、研究センター、邸宅、マスタープランが含まれる。ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツの仕事が反映しているのは、建築事務所の仕事はシグナチャースタイルの制約を受けてはならず、良い設計はクライアントとのコラボレーションおよび各プロジェクトの環境・経済・社会に対する考慮から生まれるという信念である。同事務所は批評家の称賛と数々のデザイン賞を得ている。

 同事務所はシティグループ(ロンドン)、バンクボストン(ブエノスアイレス)、ワコビア(米ノースカロライナ州ウィンストンセーレム)、バンク・オブ・アメリカ(米ノースカロライナ州シャーロット)、リーマン・ブラザーズ(ロンドン)、ウェルズ・ファーゴ(米ミネソタ州ミネアポリス)など世界各地の金融機関本社の設計を行ってきた。詳しい情報はウェブサイト(www.pcparch.com)まで。


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