マイクロソフトがノキアと世界的提携、両社が合意発表
【ニューヨーク１２日ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】ソフトウエアの世界的大手と世界最大のスマートフォン製造業者はモバイル生産性に関する画期的な企業グレードのソリューションを提供するため提携関係に入った。マイクロソフト事業部門プレジデントのスティーヴン・エロプ氏とノキアのデバイス担当執行副社長であるカイ・オイスタモ氏は１２日、モバイル生産性の将来について共通のビジョンを説明し、この合意について発表した。今回の規模と内容を持つ提携関係の締結は両社にとって初めてである。
合意条件によると、２社はモバイル・プロフェッショナルのための生産性ソリューションに関する設計、開発、販売促進で直ちに協業を開始し、マイクロソフト・オフィス・モバイル(Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｏｆｆｉｃｅ Ｍｏｂｉｌｅ)、マイクロソフト・ビジネス・コミュニケーションズ、協業・デバイス管理ソフトウエアをノキアのシンビアン(Ｓｙｍｂｉａｎ)・デバイスに導入する。これらのソリューションはノキア社のビジネス最適化領域であるノキアＥシリーズから始まり、ノキア社の広範囲なスマートフォンで利用可能となる。両社はまた事業、キャリアー、個人向けにこれらのソリューションをマーケティングしていくことになる。
マイクロソフトとノキア両社は企業体験と消費者理解という希有のコンビネーションを所有しており、既存ソフトウエアとサービスに関する協業に加えノキアの将来のデバイス向けに一連の新しいユーザー体験を共同して設計するため、これらの資産を使用していく。これらの体験は共同で見つけ出し、モバイル・プロフェッショナルの増え続けている要求にうまく適応できるよう両社内の専門チームによって作り出されることになる。
エロプ氏は「ノキアは世界に２億人以上のスマートフォン顧客を有する世界最大のスマートフォン製造業者であり、マクロソフトにとって自然なパートナーである。今日の発表によって、われわれはマイクロソフト・オフィス・モバイルを世界のノキア・スマートフォン所有者にまで拡大でき、パソコン、電話、ブラウザーにわたって最高の生産性体験を提供するというマイクロソフトの戦略の一部として、彼らがどこからでもオフィス文書で協業できるようにする」と語った。
オイスタモ氏は「モバイル機器でシームレスで統合された生産性体験を提供しようとするなら、マイクロソフトが理想的パートナーである。われわれはマイクロソフトと一緒になって、ノキアのスマートフォンがオフィスやホームオフィス環境の不可欠な一部であることを確かなものにし、モバイル関連企業生産性での重要なチャンスに適応しながら、マイクロソフトと共に小規模、大規模の企業で働く人のため等しく新しくて革新的なユーザー体験を開発する」と述べた。
今回の発表は、ノキアが電子メールや他の個人情報へのアクセスを(マイクロソフトの)エクスチェンジ・アクティブシンク（Ｅｘｃｈａｎｇｅ ＡｃｔｉｖｅＳｙｎｃ)で最適化しているという現在の作業に立脚して行われた。ノキアは来年マイクロソフト・オフィス・コミュニケーター・モバイル搭載のスマートフォンの出荷を開始し、続いて他のオフィス・アプリケーション、関連ソフトウエア、サービス搭載のスマートフォンも将来出荷する。これらには以下が含まれる。
＊マイクロソフト・ワード、マイクロソフト・パワーポイント、マイクロソフト・エクセル、マイクロソフト・ワンノートのモバイル最適化バージョンでさらに多くの機器で多くの場所でオフィス文書を閲覧、編集、作成、共有する能力。
＊マイクロソフト・オフィス・コミュニケーター・モバイルによる企業用インスタント・メッセージング、プレゼンス、最適化された電話会議、協業体験。
＊マイクロソフト・シェアポイント・サーバー上に構築されたイントラネット、エクストラネットのポータルへのモバイルによるアクセス。
＊マイクロソフト・システム・センターでの企業デバイス管理。
ＩＤＣのモビリティ＆テレコム担当バイスプレジデント、スティーブン・ドレーク氏は「マイクロソフトとノキアの提携関係、ならびに企業と個人にとっての潜在的価値の領域は重大である。マイクロソフトの生産性ソリューションをノキアの大きな顧客ベースにもたらすことによって、この２社はＩＤＣが２０１１年には世界で推定１０億人に膨れあがるとされるモバイル関連労働人口が必要とするものに今まで以上に役立つにちがいない」と指摘した。
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- ［電力・発電］マイクロソフトがノキアと世界的提携、両社が合意発表 2009/08/13 木曜日
