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市場拡大推進でDMR協会を創立、デジタル・モバイル・ラジオ

 【ロンドン11日PRN=共同JBN】デジタルラジオ・サービスでの世界の大手機器・ネットワーク供給者の何社かが一緒になって11日、新しいデジタル・モバイル・ラジオ協会(DMR Association)の発足を発表した。業界標準の確立を援助することに焦点を置いたDMR・MOU(覚書)協会の創立メンバーによって創立されたこの新しい組織は、デジタル・モバイル・ラジオを次の段階へ推進するよう計画されている。それはDMRを一般・基幹デジタル無線の専門的ユーザーが好んで選べるようにするため、相互運用性を奨励し新しい製品・サービスの開発を行うことである。

 DMR協会はDMR標準の試験、認証について最優良事例を確立して相互運用性への障害を取り除くことに注力する。この組織はまたDMRに関する共通の業界観を創造、普及することに焦点を置き、バリューチェーンのすべての企業のために市場を成長させるためのさまざまなサービスに注力する。これには教育プログラムの開発、DMR協会認証プラグラムのようにDMR標準に適応した機器を識別しやすくするツールの開発が含まれる。さらにこのグループはDMR標準を広く認識してもらい、新製品・サービスの相互運用性を積極的に広めるために他の標準団体とも協力することを考えている。

 DMR協会責任者のマリオ・ミケーリ氏(イタリア、フィンメッカニンカ社子会社SELEXコミュニケーションズ)は「われわれの目標はDMRを21世紀のビジネス用デジタルラジオ標準として最も広範にサポートされるものにすることであり、認証済み相互運用性はそうした要求を作り出すためのかなめである。DMR協会はオープン・マルチベンダー市場と健全な競争を可能にすることで成長を促進するよう計画されている。これによって長期にわたる所有コストの低減、製品の幅広い品揃えにつながり、現在と将来の買い手にとって最も重要な継続的な製品の革新性へとつながる」と語った。

 DMR協会はすでに試験・認証ベンチマークの確立を開始している。協会メンバーのモトローラとSELEXコミュニケーションズは最近、イタリアのG8サミットで治安作戦用の完全に相互運用性をもつDMR通信装置を供給している。DMR協会技術責任者のトム・モックリッジ氏(英国モトローラー)は「DMRのテストは研究室段階から現場での試験にまでわたるだろうし、認証前装置を保証するための配置は順調に進んでいる。DMR協会メンバーとエンドユーザーはわれわれの認証を信頼し信用できることになる」と述べた。

 協会は装置とシステムのコンプライアンスに加えて、なぜDMRが現在専門的市場で手に入る国際的にリーダー的な価値のあるデジタルラジオ標準であるかを示すことを目的とするマーケティング委員会を持っている。

 DMR協会マーケティング責任者のマーガレット・グラント氏(ニュージーランドのタイト・ラジオ・コミュニケーションズ)は「ビジネス世界でデジタルラジオが使用され初めて誤報されるケースが出てきた。DMR協会は国際市場に対し明確で最新の情報を提供することを目的としている。これによって関係当事者は潜在的メンバーも含めて良く説明を受けた上で選択できるようになる」と指摘した。

 DMR協会の最初のマーケティング・イニシアチブのひとつに11日のウェブサイト
www.dmrassociation.orgの立ち上げがある。このサイトは協会の主要な資料保管庫と通信チャンネルとして働き、以下のような機能を持つ。

 *これから発行される認証ガイドラインのような技術資料
 *新聞発表、催し物などのニュースと情報
 *潜在的メンバーや関心のある人が質問を寄せられる電子メールアドレス
 DMR協会は関心を持つ潜在的メンバーがDMR協会コミュニティーに参加することによって得られる恩恵を見いだすためにwww.dmrassociation.orgで接触するよう奨励する。

 ▽DMRについて
 デジタル・モバイル・ラジオ(DMR)は欧州電気通信標準化機構(ETSI)によって開発されたプロフェッショナル・モバイル・ラジオ・ユーザー向けの世界的に利用可能なオープン・デジタルラジオ標準である。

 ▽DMR協会(DMR Association)について
 DMR協会はDMRをビジネス世界での最も広範にサポートされた21世紀デジタルラジオ標準にすることに焦点を置いている。相互運用性試験と認証、教育、認知を結合することによって、協会は今日のデジタルラジオ技術のバイヤーがオープンでマルチベンダー・バリューチェーンから生まれる競争と選択を通じて持続する価値を確かに得られるようにしていく。

 DMR市場と拡大するためDMR協会をサポートしている企業はさまざまな新しくて革新的製品とサービスの採用を促進する。DMR協会には世界の大手機器・ネットワークのサプライヤー何社かを含む広範囲の産業を代表するメンバーが含まれている。DMR協会の創立メンバーにはCML、マイクロサーキッツ、フンクベルク・ケレーダ、フィルデ・マイクロ、Icom、ケンウッド、モトローラ、フィンメッカニンカ社子会社SELEXコミュニケーションズ、タイト・ラジオ・コミュニケーションズ、ベルテックス・スタンダードが含まれている。詳細はwww.dmrassociation.orgでDMR協会へ。


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