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三井造船、玉野事業所内に鋼板曲げ加工工場を新設

 三井造船は14日、玉野事業所(岡山県玉野市)艦船工場内に造船用鋼板の曲げ加工工場を新設することを発表した。既存設備の老朽化やCSR適用船建造の際の鋼板板厚増に伴う工事量増加に対応するもので、今年12月の稼動を目指し同日、着工した。

 新工場は敷地面積約3600メートルで、設備は2000トンシップベンダー、1000トンラム移動型プレス機、吊り荷重20トン天井クレーン等が導入される。

 船舶の建造の際、船首・船尾部や船側・船底の接合部では、鋼板を曲面にする必要があり、玉野艦船工場ではこうした作業を1000トン及び1200トンのプレス機等で行っている。しかし機械の老朽化や工事量増大による処理能力のオーバーにより、現在は作業一部を外注している状況。また2009年以降は、CSR(共通構造規則)適用船の建造時には、鋼板の板厚増に伴い工事量の増加が避けられない状況となっている。

 このため同社では、外注の内製化によるコスト削減を図るため、曲げ工場を新設し、新たに2000トンのプレス能力があるシップベンダー(鋼板を曲げるための機械)を導入する。導入するシップベンダーは、金型を取り付けることにより、鋼板の直角曲げと曲面曲げの両方に対応可能な機種であり、鋼材長さも20メートルまで加工可能。

 また、従来から使用している1000トンプレス機及びぎょう鉄作業定盤を新設工場に移設し、曲げ工程作業の集約も進める。


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