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タタとスターウッドが提携、テレプレゼンスで

 【シンガポール、ホワイトプレーンズ(米ニューヨーク州)30日PRN=共同JBN】スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイド社 (NYSE:HOT)と新しい通信の世界の有力プロバイダーであるインドのタタ・コミュニケーションズ社は30日、テレプレゼンス・ルームを世界中で展開するという野心的な計画の一環として、提携契約を発表した。

 この契約によって、2009年末までにスターウッド・ホテルに新たに10カ所の施設がオープンし、タタ・コミュニケーションズのシスコ・テレプレゼンス(Cisco TelePresence)を備えたパブリック・ルームのネットワークが著しく増えることになる。最初のテレプレゼンス一式は、シェラトン・ニューヨーク・ホテル&タワーズ、シドニーにあるシェラトン・オン・パーク、シェラトン・センター・トロント・ホテル、ウェスティン・ロサンゼルス・エアポート、W・シカゴシティ・センターである。将来を見越して、スターウッドはブリュッセル、パリ、香港、シンガポール、東京などの重要な国際ビジネス市場にあるホテルにテレプレゼンスを拡大することを見込んでいる。タタ・コミュニケーションズ・テレプレゼンス・サービスはスターウッドとその顧客に対して、世界中の(パブリック)ルームにいる参加者との「生の」会議体験を提供する。

 タタ・コミュニケーションズのジョン・ランダウ上級副社長(グローバルマネジドサービス担当)は「われわれは、パブリック・テレプレゼンス・ルームが主要企業のオフィスを超えて、顧客、サプライヤー、遠隔地点にいる職員、ビジネス・パートナーなどのユーザーのエコシステムへと広がるように、テレプレゼンスへのアクセスのしやすさを増大するための鍵になると考えている。マネジド・テレプレゼンス・サービスを利用することは『そこにいるよりも良好』であり、旅費や時間を負担せずに、企業がより生産的な会議を開くことを支援する。世界中のより多くのチーム構成員が会議に参加、共同して働くことができる」と語った。

 ランダウ氏はさらに「われわれは、パブリック・テレプレゼンス・ルームの世界ネットワークおよびマネジド・テレプレゼンス・ネットワークス・サービス一式を導入することにより、できるだけ多くのユーザーがテレプレゼンスを利用できるようにするつもりだ。スターウッドとの提携はこのビジョンを現実のものにするための重要な一歩であるt」と述べた。

 スターウッドのクリスティ・ヒックス上級副社長(グローバル・セール担当)は「スターウッドはホテル業界の革新者として名声を得ており、われわれが今日の消費者のニーズに応えるために会議関連の提供物を進化させ続けることは重要である。タタ・コミュニケーションズとの提携は、われわれの資産に革新的で最先端の技術をもたらし、われわれのビジネスおよび会議施設利用の顧客に本当の価値を加える、なお一層の機会となる」と語った。

 フロスト・アンド・サリバンのポール・ワーデビグ上級コンサルタント(統合コミュニケーション担当)は「最小限のコストで生産性を向上させるというプレッシャーにさらされているグローバル企業にとって、パブリック・テレプレゼンス・ルームの必要性はかつてないほど大きい。一回利用ベースで使用可能なテレプレゼンスは、小規模および中規模の会社ないしは遠隔・地方の会社員にとって、手ごろな価格で高品質の通信を可能にする。現代ビジネスは分散化していく性向であり、パブリック・ルームの展開なくして、テレプレゼンスは既存のビデオ技術の全潜在能力を体得するのに必要な絶対条件を乗り越えることはできない。タタ・コミュニケーションズは、この可能性を実現し世界の職場のニーズに応えることを支援するために、積極的に投資し、パブリック・テレプレゼンス・ルームを構築している」と語った。

 シスコ・テレプレゼンスは、参加者が同僚、顧客、ビジネス・パートナーと架空のテーブル越しに会談することを可能とするため、音声、映像、環境における最上級の品質を伴った本物のようで、高解像度で、会議施設を提供する。パブリック施設は、自らの企業にテレプレゼンス・ルームを保有しないユーザーがこの最先端技術に手ごろな価格の時間ごとのレンタル料金でアクセスできる。タタ・コミュニケーションズは、インド(ムンバイ、バンガロール(2)、チェンナイ、ハイデラバード、グルガオン)と英国(ロンドン)、米国(ボストン)に利用可能なパブリック・ルームを持ち、最近ではフィリピンでPLDTとマニラにパブリック・ルームを運用することで合意したと発表した。

 タタ・コミュニケーションズは、世界初のパブリック・ルームと近い将来のグローバルなテレプレゼンス交流の間を結ぶプライベートなネットワーク内でのホステッド・マネジド・サービスで構成する包括的なシスコ認定テレプレゼンス・ネットワークを提供する唯一つの企業である。タタ・コミュニケーションズは今年中には、いかなるネットワーク・サービスプロバイダーであってもサービス契約さえすれば、あらゆるテレプレゼンス・ルーム(パブリックないしはプライベート)を結ぶ企業間の会議を都合よく支援するグローバル・ミーティング・エクスチェンジ(Global Meeting Exchange)サービスを立ち上げる計画である。この先駆的なグローバルサービスの枠組みによって、テレプレゼンスは、プライベートな企業内の体験から、オープンな企業間の会議に対する強い需要の支援へと前進することになる。雑誌のユーロピーアンCEOはタタ・コミュニケーションズを今年のベスト・マネジド・テレプレゼンス・サービス・プロバイダーに指名した。

 タタ・コミュニケーションズのテレプレゼンス・サービスとスターウッドについての詳しい情報はhttp://www.tatacommunications.com/telepresenceまたはhttp://www.starwoodhotels.comを参照。

 ▽タタ・コミュニケーションズ(Tata Communications)について
 タタ・コミュニケーションズは、通信の新世界の有力な世界的プロバイダーである。新興市場通信のリーダーである同社は世界的、全インド的ネットワークの領域での先進的なソリューション能力とドメイン専門知識を活用して、マネジドソリューションを多国籍企業、インド企業、サービスプロバイダー、インドの消費者に提供している。

 タタ・グローバル・ネットワークは最も先進的で最大の海中ケーブルネットワーク、ティア1(第一次プロバイダー)IPネットワークの1つを持ち、400カ所のPoPで200カ国以上に接続し、面積100万平方フィート以上のデータセンターとコロケーション施設を持っている。

 タタ・コミュニケーションの新興市場浸透度の深さと幅を示すものとして、インドの企業データサービスのリーダー、世界的な国際間音声(通信)のリーダー、南アフリカ(ノーテル)、スリランカ(タタ・コミュニケーションズ・ランカ社)、ネパール(ユナイテッド・テレコム社)、ならびに中国政府の承認を得ることが条件として中国(中企ネットワーク通信技術社)への戦略的投資が含まれている。

 タタ・コミュニケーションズ社(Tata Communications Limited)はボンベイ証券取引所、インド全国証券取引所に上場されており、そのADRはニューヨーク証券取引所に上場されている(NYSE:TCL)。
 http://www.tatacommunications.com

 ▽スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイド社(Starwood Hotels & ResortsWorldwide, Inc.)について
 スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイド社は、97カ国に960件の資産と所有・管理する資産で14万5000人の雇員を持つ世界で有力なホテル・レジャー企業の一つである。スターウッド・ホテルズは、ホテル、リゾート、レジデンスの完全統合した所有者、運用者、フランチャイズ主宰者である。それらは次の通りである:セントレジス(登録商標)、ラグジュアリー・コレクション(登録商標)、W(登録商標)、ウェスティン(登録商標)、ル・メリディアン(登録商標)シェラトン(登録商標)、シェラトンによるフォー・ポインツ(Four Points、登録商標)、最近立ち上げたアロフト(Aloft、登録商標)、エレメントSM。スターウッド・ホテルはまた、高級バケーション・インターバル・オーナーシップ・リゾートの第1級の開発・運営会社の一つであるスターウッド・バケーション・オーナーシップ社(Starwood Vacation Ownership, Inc.)も所有している。詳細についてはhttp://www.starwoodhotels.comを参照。


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