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マツダが有害物質低減する水性塗装技術を開発、宇品工場から

アクアテック塗装
新開発の「アクアテック塗装」システム(写真提供・マツダ)
 マツダは15日、塗料の含有物質である揮発性有機化合物(VOC)と、塗装工程で発生する二酸化炭素(CO2)の排出量を世界最高水準にまで抑制する、水性塗料技術「アクアテック塗装」の開発に成功。宇品第1工場(広島市南区)への導入を開始したと発表した。

 一般的な水性塗装は、塗料に含まれるVOCが少量のため、VOC削減効果が大幅に見込まれているが、希釈剤として使用されている水分を蒸発させる過程で多くのエネルギーを消費し、CO2排出量が増加するという課題があった。

 アクアテック塗装は、塗装ブースの空調システムを改良し塗料の水分を効率的に蒸発させるシステムとなっている。また、これまで中塗り塗装が担っていた、発色性や耐チッピング性等の様々機能を上塗り塗装に移管する高機能塗料の開発により工程の集約を実現した。

 このことにより、既にマツダ全工場で実施されている「スリー・ウェット・オン塗装」による低CO2排出量を維持したまま、VOC排出量を57%削減、車体面積あたりのVOC排出量は1平方メートル中15グラムとすることに成功した。

 マツダは、今回の車体塗装における環境負荷の低減のほか、先日発表した独自アイドリングストップ機構「i-stop(アイストップ)」搭載の新型アクセラなど、今後も環境に配慮した技術開発の実用化を進める。


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