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フェルワーテル、マレーシアの石油施設建設で契約

 【ホーフフリート(オランダ)15日PRN=共同JBN】投資会社レンスター(Lenstar)は15日、オランダのホーフフリートにあるフェルワーテル(Verwater)・グループの本社でマレーシアのケダに新しい原油貯蔵施設を建設する契約に署名した。ロンドンに本社を置くレンスター・インベストメント社のシブ・グレイウォル会長とマネジングディレクターのムハンマド・ムニル・マリク氏が2億2000万ユーロの契約書に署名した。このプロジェクトは36カ月以内に完了する予定。

 マレーシアに原油貯蔵施設を建設することは、同施設が極東における炭化水素産業の拡大で重要な役割を担うとのレンスター社のビジョンに沿っている。同社は既に土地(100ヘクタール)を購入しており、新しい貯蔵会社の建設を開始するのに必要なすべての許可を取り付けている。これにはマレーシア本土海岸へ延びる22キロメートルのパイプラインが含まれている。石油貯蔵施設はマレーシアの企業であるプリスティーン・オイルが原油貯蔵に使用する予定。

 ムニール・マリク氏は新しい施設の建設場所としてマレーシアを選んだ点について「世界で原油を取引しようとする際、3つの場所が重要である。すなわちスエズ、パナマ、マラッカ海峡である。マレーシアはシンガポールとインドネシアの両方が近くにあるという戦略的な場所に位置している。さらに安定して急速に成長している経済もマレーシアを選択するのに重要な役割を果たした。新しい石油貯蔵施設建設で同地域に約1万人の新規雇用を創出する。施設が稼働すれば2000人以上の人がそこで働くことになる」と語った。

 フェルワーテルとレンスターの協力は中東での合弁会社に端を発している。グレイウォル会長は今回の契約でフェルワーテルを選択したことについて「フェルワーテルは1922年以来石油貯蔵施設の建設、維持、修理事業に携わっている株式非公開の中規模企業である。中東におけるプロジェクトでフェルワーテルと仕事をした多年にわたる専門知識と経験から、今回もフェルワーテルに一緒に仕事をするようお願いした」と述べた。フェルワーテルにとって今回の契約は総額2億2000万ユーロに相当する。


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