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がん治療機器のヌクレトロン、イソドーズ社と提携・合併へ

 【フェーネンダール(オランダ)2日PRN=共同JBN】革新的ながん放射線治療ソリューション企業であるヌクレトロン(Nucletron BV)は2日、同業分野のイソドーズ・コントロール社(Isodose Control BV)と独占提携関係を構築し合併する計画であると発表した。買収価格は明らかにされていない。オランダのフェーネンダールとエーデにある両社は補完的であり、この結合は高精度放射線治療機器とソフトウエアあるいはブラキセラピー(小線源療法)市場のグローバルリーダーとしてのヌクレトロン社の立場を強化する。

 合併計画はカナダ・トロントで6月1日開かれた米小線源療法学会(ABC)年次総会で、両社の最高経営責任者(CEO)から発表された。

 ヌクレトロン社のヨス・ラメルスCEOは「両社の力を結合することによって、われわれはブラキセラピー市場で世界一の医療機器プロバイダーとなり、最も多く発現する型のがんに対する質の高い、安全で効果的な治療選択肢を提供する」と語った。

 ヌクレトロンはブラキセラピー市場で世界一の医療機器プロバイダーであり、顧客サポートを特に重視している。イソドーズ・コントロールは6年で第3位の企業に成長し、素晴らしい製品革新の業績を持っている。

 イソドーズ・コントロール社のエリック・ファントホーフトCEOは「当社は一連の革新的ブラキセラピー製品を開発してきたしさらに幅広い開発分野が約束されている。われわれはヌクレトロン社と共に、世界のヘルスケア施設とその患者にこれら革新的製品の市場発売を加速したい」と語った。

 ファントホーフト氏は1975年に事実上ヌクレトロン社の創業者となり、1994年にオランダ証券取引所上場企業であるデルフト・インストゥルメンツ(Delft Instruments NV)と合併する前のヌクレトロンをテクノロジー企業として成功させた。ファントホーフト氏は科学への貢献でナイトの称号とオランダ・ライオン勲章を受けており、ヌクレトロン社の経営管理チームの一員になって創業者のタイトルを保持する。

 ヌクレトロン社は2008年、純売上高1億1240万ユーロ、EBITDA(金利・税金・償却前利益)で記録的な1700万ユーロを計上している。

 ▽がん放射線治療に高まる需要
 世界保健機関(WHO)によると、がんの新たな症例は2007年の1130万から2030年には1550万に跳ね上げるというが、それは部分的には世界の人口増と加齢化の影響を受けることになる。放射線治療機器の世界市場は、米グローバル・インダストリー・アナリスト社によると、2015年までに39億ドルに達する見通しである。ブラキセラピーは前立腺がん、乳がん、頸部がんを含めてますます広がるがん型に対する最善の治療選択肢の一つと見なされている。がん細胞を殺し腫瘍を小さくするため使われる放射線源は、腫瘍部位もしくはその近接部位に設置される。この精度の高いアプローチによって、医師はより小さな部位に放射線を照射することに集中し、近接する健康細胞と器官への損傷を大きく減らすことができる。さらに副次的な悪影響は極めて少なくなり、治療時間も外部照射療法の場合に必要となる数週間ではなく数日に短縮される。

 ▽ヌクレトロンについて
 ヌクレトロンは高精度放射線治療法のリーダーであり、患者のケアを改善する腫瘍革新的なソリューションを実現するため、臨床チームと協力している。同社は1975年に創設され、世界で最も革新的ながん治療製品のいくつかを開発、製造、販売、サービスと継続サポートを専門としている。ヌクレトロンはオランダのフェーネンダールに本社があり、15カ国にオフィスと世界の100カ国以上に強力な市場拠点を持っている。詳しい情報はhttp: //www.nucletron.comを参照。

 ▽イソドーズ・コントロールについて
 イソドーズ・コントロール社はオランダのエーデに本社があるイノベーション主導の医療技術会社であり、次世代ブラキセラピー・ソリューションを開発、流通することを専門にしている。同社は世界の腫瘍学者と科学者とともに、ブラキセラピー技術の向上に向けて一貫して働き、がん治療センターに患者に対する最も精密かつ患者に優しい治療技術を提供する。


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