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英レースロジック社、革新的GPSシミュレーター開発

 【バッキンガム(英国)14日PRN=共同JBN】車載ナビゲーションとGPS携帯電話がますます広まっているが、今週リリースされた英レースロジック社の新しいGPSシミュレーターであるラボサット(LabSat)は、メーカーがナビゲーションシステムをテストし、開発する方法を変えることになる。

 この新製品は実世界のデータを記録、再生する能力があり、市場でますます増えているプロフェッショナルと消費者仕様の製品の効率的かつ精度の高いテストに対する需要に応える。

 今日まで通常のGPSシミュレーションが抱える問題の一つは、実世界の諸条件を正確に再現する能力が欠如していることである。多重反射、大気効果、機器のドロップアウトなど現象の効果を理解する必要性は、製品を現場に持ち込み根気よくテストされなければならいことを意味した。状況はいつも変化するため、テストの間の一貫性が少なくなる。

 実世界データを記録、再生するラボサットの能力は、共通の条件を作業台上で繰り返し再現し、開発時間を削減するので、メーカーは現場で何回も時には信頼できない物理的テストを続ける必要がなくなる。ラボサットはUSB2・0と接続するコンピューターを使って、GPSアンテナから直接ハードディスクにそのままの信号を記録し、追跡される衛星の数や記録の長さに何らの制約もない。データが再生される時、テスト中のGPSエンジンがすべてオリジナルなマルチパス、衛星の障害物あるいは大気中のさまざまな効果を含む遭遇したすべての動きと衛星受信を再生する。

 あるいはアーティファクトのないデータについて、ラボサットはオプションのシグナル・アーキテクト(Signal Architect)を使って世界のどこでも弾力的なシナリオをシミュレートすることができる。外付けモジュールによって慣性、シリアルあるいはCANデータなど付加的信号が記録され、同時にGPSと完全に同期して再生することができる。
 ラボサットはペーパーバックのサイズの製品の中にこれらすべての機能を内蔵して、極めてポータブルになっている。ラボサットは内蔵した事前組み込み記録とともに、250GBのUSBドライブとセットになっている。ラボサットの価格は5950英ポンドで始まり、より大型で高価なシステムに対して価値ある競争製品となる。

 詳しい情報はhttp://www.labsat.co.ukを参照。

 レースロジック(RaceLogic)社は自動車とGPS業界向けに、革新的な電子システム」を設計、製造している。同社は英国を拠点として、1992年以来GPSデータ自動記録装置、ビデオ・オーバーレイ・システム、GPSシミュレーターを開発している。


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