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バーチャルオフィスで経費削減、英リージャスが展開

 【東京7日PRN=共同JBN】景気後退のあおりを受け企業が不動産コストの削減に動くなか、従業員にブラックベリー(BlackBerry)や携帯パソコンをもたせ、事務所の外で仕事をさせることで、経費を削減しようとする企業が増えている。ワークプレース・ソリューションを提供する世界有数のプロバイダー、英リージャス・グループ(LSE:RGU)は企業のこのような傾向も相まって、バーチャルオフィスの契約数が増えていると述べている。

 リージャス・グループのマーク・ディクソン最高経営責任者(CEO)は「このような困難な経済情勢の時代は、雇用する側にとってはオフィススペースの柔軟な処理こそがビジネス戦略としても大事になる。最近の企業には新しいタイプのモバイルワーカーが生まれ、彼らにとってはオフィスは常時必要なものではなく、仕事ができる環境と支援が必要な時に手に入ればよいのだ。当社の提供するバーチャルオフィスはそのようなタイプのモバイルワーカーに最適なソリューションで、実際、オフィスコストの削減に懸命に取り組む企業の間で支持が広がっている」と述べた。

 ▽バーチャルオフィス-少ないリスクで新市場へ進出
 新市場に進出する場合、現地にバーチャルオフィスを確保でき、従業員はいちいち本社に戻る必要がなくなる。その結果、企業の側ではオフィススペースにかかる大きなコストを削減することができ、従業員の側でも通勤時間の節約になり、生産性が向上する。
 西オーストラリア・パースに本拠を置くコンサルティング企業、シナジャイズ社(Synergise)の従業員は本社から離れて働くことが多いが、その一方で顧客との会合のため、市の中心部にオフィスを必要としていた。シナジャイズ社はリージャスのバーチャルオフィスを利用して、フルタイムのアシスタントを雇用して管理する費用をかけずに、仕事に使える住所とサポートスタッフを利用している。

 バーチャルオフィスのユーザーは、最低限必要なファクスやコピー機などのオフィス機器を使えることに加えて、昼間のオフィススペース、会議室、ビジネスラウンジやテレビ会議用のスタジオを使うことができる。この施設を使うユーザーはほかのビジネスマンとビジネス的な雰囲気のなかでたがいに交流する機会もでき、新しい仕事のスタイルに適応するにつれ、孤独になるのではないかという恐れも取り除かれる。

 シナジャイズ社のマーガレット・カニフェ取締役はリージャスのバーチャルオフィスを2000年以来利用し続けている。カニフェ氏のオーストラリアでの本拠はパースの本社だが、氏はそれに加えてロンドンと香港にバーチャルオフィスを構えている。

 同氏はバーチャルオフィスのおかげで、ビジネスを柔軟に拡大することができ、顧客に対するサービスも効果的でコスト的にも効率的になり、同時に自分の諸経費も最小限で済む、と述べている。

 カニフェ氏は「リージャスのバーチャルオフィスを選んだのは、シナジャイズ社が活動している都市のどこでも、リージャスが提供してくれる番地名や場所が一流のところだからです。当社の出費は最小限ですみ、契約も柔軟性がありますが、昨今の景気ではそれが重要です」と述べた。

 同氏はまた「シナジャイズ社は仕事量の9割を外注していていますが、そのようなビジネスモデルにはバーチャルオフィスは理想的です。リージャスのサービスはプロに徹していて、それはどの都市でも一貫しています。したがって、どこの国で仕事をしても、当社のイメージや評判はリージャスによってきちんと守られていると安心していられます」と述べた。

 同氏はさらに「わたしは心からバーチャルオフィスを推薦します。当社はリージャスをパース、ロンドンそれに香港で使っていて、2009年は他の場所でも使う計画です」と語った。

 リージャスが見積もったところによれば、企業はオフィススペース戦略を柔軟に運用することによって、不動産コストを6割から8割節約できるという。バーチャルオフィスは企業が従業員の必要を満たすための大きな役割を果たしている。リージャス社は同社サービスに対する需要が月を追うにしたがって増加していると述べている。

 バーチャルオフィスは資産コストを削減したい企業に貢献する一方、余分なコストをかけたりリスクを取ることなく新しい市場を試したいという企業にとっても、良い手段となる。

 リージャスのディクソンCEOは「企業にとって不動産は、給与に次いで大きな固定費である。柔軟なオフィススペース戦略を採用して不動産費用を下げる企業がますます増えるだろう。これによって節約された資金は本業のために再投資できる」と述べた。

 ▽リージャス・グループについて
 リージャス・グループは、先駆的なワークプレース・ソリューションを提供する世界有数のプロバイダーである。設備完備のオフィスからビジネス用の会議室、ビジネスラウンジさらに最大級のテレビ会議ネットワークにつながるスタジオまで多岐にわたる製品やサービスを提供している。リージャス・グループの提供するサービスを利用すれば、自宅からでもまたは外出先あるいはオフィスのいずれの場所でも新しい方法で働くことができる。

 グーグル、グラクソスミスクライン、そしてノキアが何千社におよぶ成長を続ける中小企業の顧客と同じように、オフィスなどの仕事スペースをリージャス・グループにアウトソーシングして、本来の中核ビジネスに注力できるというメリットを享受している。

 リージャス・グループの施設を利用する顧客は毎日40万社以上にのぼり、利用されている施設は75カ国450都市の1000カ所にわたる。それらを利用して、個人や企業がいつでも、どこでも、またどのようにでも仕事をすることができるようになっている。


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