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バンク・オブ・アメリカ、08年純利益40億ドルへ激減

 【シャーロット(米ノースカロライナ州)16日PRN=共同JBN】米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は16日、2008年通期の純利益が40億1000万ドルと前年の149億8000万ドルから大幅に減少したと発表した。

 一般投資家を対象にした優先配当後の収益は25億6000万ドル、希釈後1株当たり0・55ドルで前年の148億ドル、1株当たり3・30ドルを大きく下回った。

 2008年第4四半期の最終損益は17億9000万ドルの赤字で前年同期の黒字2億6800万ドルから赤字に転落した。一般株主に適用する純損失は23億9000万ドル、希釈後1株当たり0・48ドルと前年同期の純利益2億1500万ドル、1株当たり0・05ドルから大幅に悪化した。決算にはバンク・オブ・アメリカが7月1日に買収したカントリーワイド・ファイナンシャルが含まれるが、2009年1月1日に買収したメリルリンチは含まれない。

 第4四半期の業績は準備金繰入、大きな評価損、資本市場ビジネスでの営業損失などクレジットコスト(不良債権処理額)増大の影響を受けた。これらの措置は2008年第4四半期にかなり激化した景気後退の深化と極めて困難な金融環境を反映している。

 グローバル・コンシューマー・アンド・スモール・ビジネス・バンキング部門とグローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメントの両部門は、バンク・オブ・アメリカの成功、拡大している預金業務が寄与して利益を上げた。キャピタル・マーケッツ・アンド・アドバイザリー・サービシズ部門のマイナスの結果は、グローバルな企業・投資銀行業務の枠内における企業融資と財務サービスの収益性を覆ってしまった。

 バンク・オブ・アメリカは9・15%というティア1(基本的項目)自己資本比率で2008年を終了した。メリルリンチの中間集計によると、第4四半期は資本市場の激しい混乱のため最終損益が153億1000万ドル、希釈後1株当たり9・62ドルの赤字となった(詳細はこのニュースリリースの業績推移最新情報欄とhttp://investor.bankofamerica.comの補足収益情報を参照)。

 米政府は市場と経済の厳しい条件が続いていることを考慮して、配当利回り8%の優先株にさらに200億ドルを再投資してバンク・オブ・アメリカを支援することに同意した。

 また、米政府はかつてのメリルリンチのポートフォリオを中心として一部資本市場における1180億ドルのエクスポージャーに関し、さらなる損失に対する保護を提供することにも同意している。契約に基づきバンク・オブ・アメリカは今後生じる損失の最初の100億ドルを負担し、米政府が残りの90%を負担する。バンク・オブ・アメリカはこのプログラムのためにこれら資産の3・4%をプレミアムとして支払う。

 試算ベースではこの追加資本によりバンク・オブ・アメリカのティア1(基本的項目)己資本比率は約10・70%に高まる。

 バンク・オブ・アメリカ取締役会は経済・金融市場条件が引き続き厳しいことを考慮して、2009年3月6日現在登録済みの株主に対し3月27日に1株当たり0・01ドルの第1四半期配当を支払うと発表している。

 これらの措置は一体となってバンク・オブ・アメリカを強化し、米経済を支援するとともに株主に対し将来の価値を生み出す同社の事業レベルの継続を可能にする。

 バンク・オブ・アメリカは第4四半期に1150億ドル以上新規信用供与を行った。モーゲージ金利が低下して12月後半に需要増に対応するため住宅ローン部門のスタッフを増強した。同社は取扱商品全般にわたる商業借り入れおよび個人借り入れに対し、今後も慎重に信用枠を拡大する。

 ▽顧客ハイライト
 -第4四半期に拡大された新規信用1150億ドル余りのうち、約490億ドルは非不動産の商業関係、450億ドルはモーゲージ、約80億ドルは国内カードおよび無担保消費者ローン、約70億ドルは商業不動産、50億ドル余りが住宅資産商品、約20億ドルが消費者ディーラー・ファイナンシャル・サービス向けだった。
 -第4四半期にスモール・ビジネス・バンキング業務で4万7000余りの新規顧客に約10億ドルの新規信用供与を行った。
 -中低所得の借り手・地域に対して第4四半期になされたモーゲージは総額113億ドルで対象者は7万7000人を超えた。
 -自宅所有者が差し押さえを回避するため、バンク・オブ・アメリカとカントリーワイドは2008年を通じて約23万件の住宅ローンを修正した。同社は今年、63万人の資金借り手の住宅を維持するため、1000億ドル強のローンを修正するローン修正プログラムに着手した。このプログラムの柱は、レートの再設定あるいは支払いの再計算などローンの特性により深刻な義務不履行に陥っているあるいは陥る可能性がある有資格の借り手を救済するための積極的なローン修正プロセスである。場合によっては、ある種のクラスの借り手に自動的な合理的ローン修正手段を与えるため画期的な新しい方法を採用する。プログラムは初年度のモーゲージ債務を所得比率の34%を目標として借り手をローン修正の有資格者とする応能方程式を活用する。

 -同社はバンク・オブ・アメリカの融資規模と対象、また慎重さと責任を保ちながらさらに何が実行できるかを評価するため、毎週最高責任者と会合する上級幹部の融資イニシアチブ・グループを設置した。同社はその結果を毎月発表する。

 ▽2008年第4四半期決算概要

 【収入と経費】
 支払利子を除外した完全課税相当ベースの収入は159億8000万ドルと前年同期の134億5000万ドルから19%増加した。

 完全課税相当ベースの純利子収入は市場ベースの収入の増加、有利なレート条件、ローンの増大、カントリーワイドの買収により前年同期の98億2000万ドルから134億1000万ドルへ37%増加した。純利子利回りは70ベーシスポイント上昇して3・31%になった。

 非利子収入は前年同期の36億4000万ドルから29%減少して25億7000万ドルになった。モーゲージ・バンキング(住宅金融)収入、債務証券売却益、保険料、サービス料金は増加した。これらの増加はキャピタル・マーケッツ・アンド・アドバイザリー・サービシズ部門の売上高と営業損失で完全に相殺された。

 非金利経費は主としてカントリーワイドの買収により前年同期から5%増加して109億5000万ドルに増大したが、人件費の低下で一部相殺された。買収に関連した税引き前合併・リストラ経費は前年同期の1億4000万ドルに対し3億600万ドルに膨らんだ。資本市場の混乱を考慮すると同社の効率比は通常水準を上回っている。

 【信用の質】
 信用の質は同四半期に景気後退が深化してさらに悪化した。消費者は住宅価格の低下、失業の増大、信用引締めにより引き続き大きなストレスを感じた。これらの要素はすべての消費者ポートフォリオで損失の拡大と債務不履行の増大をもたらした。

 住宅価格の低下、消費支出の低迷、引き続く国際金融市場の混乱は商業ポートフォリオにマイナスの影響を与えた。非不動産国内ポートフォリオ、住宅建設企業ポートフォリオの広範な損失増大、海外金融サービス借り手の大規模な債務不履行数件により同四半期の商業損失は増加した。

 不良資産は182億3000万ドル、全融資、リース、整理財産の1・96%を占めた。9月30日現在は135億8000万ドル、同1・45%で、2007年12月31日現在は59億5000万ドル、同0・68%だった。

 マネージド純損失総額は74億ドル、平均マネージドローンとリース総額の2・84%だった。第3四半期は61億1000億ドル、同2・32%、2007年第4四半期は32億8000万ドル、同1・34%だった。

 純不良債権償却額は55億4000万ドル、平均ローンとリース総額の2・36%だった。第3四半期は43億6000万ドル、同1・84%、2007年第4四半期は19億9000万ドル、同0・91%だった。

 不良債権損失の引当金は85億4000万ドルと第3四半期の64億5000万ドル、2007年第4四半期の33億1000万ドルを上回った。同社は同四半期のローン・リース損失の引当金を29億9000万ドル積み増した。消費者にかかる経済的ストレスを反映してほぼすべての消費者ポートフォリオで引当金が増額された。商業ポートフォリオの準備金も引き上げられた。

【資本管理】
 株主資本総額は12月31日現在、1770億5000万ドルだった。期末の資産は1兆8200億ドルだった。ティア1資本比率は9・15%で、2008年9月30日の7・55%、1年前の6・87%を上回った。

 バンク・オブ・アメリカは当該期に98億8000万ドルで普通株4億5500万株、150億ドルで優先株を米財務省に発行したが、同期間中に買い戻しはしなかった。2008年第4四半期末の発行済み普通株は50億2000万株で、2008年第3四半期の45億6000万株、前年同期の44億4000万ドルを上回った。同社は同四半期に普通株1株につき0・32ドルの現金配当と4億7200万ドルの優先配当金を支払った。さらに一般株主に適用する純利益の計算で1億3100万ドルの優先配当金が差し引かれた。

 2009年1月、同社は100億ドルの優先株(バンク・オブ・アメリカとメリルリンチに割り当てられた最初の250億ドルの一部)を不良資産救済プログラム(TARP)の一環として米財務省に発行した。また、同社はメリルリンチ買収に関連して普通株式約14億株も発行した。

 ▽2008年通期決算概要

【収入と経費】
 完全課税相当ベースの収入は前年の685億8000万ドルから739億8000万ドルに8%増加した。

 完全課税相当ベースの純利子収入は市場ベースの収入の増加、消費者・商業ローンの増大、有利なレート条件、カントリーワイドとラサール銀行の買収により2007年の361億9000万ドルから465億5000万ドルへ増加した。純利子利回りは有利な金利環境と製品ミックスを反映して38ベーシスポイント上昇し2・98%になった。

 非利子収入は2007年の323億9000万ドルから15%減少して274億2000万ドルに減少した。市場の混乱により発生した104億7000万ドルの評価損の影響を受けた。モーゲージ・バンキング収入、サービス料金、保険料がいずれも増加し、債務証券売却益の増大とともに評価損によるこの減少を相殺した。

 非金利経費は主としてカントリーワイドの買収により前年の375億2000万ドルから11%増加して415億3000万ドルに増大したが、人件費(奨励給)の低下で一部相殺された。資本市場の混乱を考慮すると同社の効率比は通常水準を上回っている。

【信用の質】
 不良債権引当金の経費は純不良債権償却と引当金が増額されたため、前年から184億4000万ドル増加して268億3000万ドルになった。引当金増額の大部分は住宅市場の低迷と経済の鈍化により消費者・中小企業ポートフォリオで見られた。グローバルな企業・投資銀行業務の枠内における住宅建設業者と国内商業ポートフォリオが悪化したため、商業ポートフォリオに引当金が増額された。

 2008年のマネージド純損失総額は229億ドル、平均マネージドローンとリース総額の2・27%だった。前年は112億5000万ドル、同1・29%だった。純不良債権償却額は162億3000万ドル、平均ローンとリース総額の1・79%だった。前年は64億8000万ドル、同0・84%だった。住宅資産、住宅ローン、住宅建設会社など住居に直接関係するポートフォリオが前年からの増加のかなりの部分を占めた。また、経済不振は商業ポートフォリオのみならずカードサービス・ポートフォリオについても純損失額の水準を高めた。

 【資本管理】
 バンク・オブ・アメリカは2008年に一般株主に102億6000万ドル、優先株主に13億2000万ドルの配当を計上した。また、同社は第4四半期の4億5500万株とカントリーワイド買収に関係した1億700万株を含め約5億8000万株の普通株も発行した。さらにバンク・オブ・アメリカは年度を通じた優先株の発行に関連して約350億ドルの追加資金を取得した。

 2008年度事業区分の業績
 グローバルな消費者・中小企業金融(注1)
(単位:100万ドル)         2008     2007
 支払利子を除外したマネージド総収入(注2)
                   58、344   47、855
 クレジットロス(注3)       26、841   12、920
 非金利費用             24、937   20、349
 純利益                4、234    9、362
 効率比(注2)            42・74%   42・52%
 平均株主資本利益率           5・78    14・81
 マネージドローン(注4)     350、264  294、030
 預金(注4)           370、961   330、661
                 12/31/08  12/31/07
 期末預金             393、165   346、908

注1:マネージドベースの数字。マネージドベースは証券化されたローンを想定しており、売却されなかったローン(保有ローン)が示されたのと同じ方法でこれらローンの収益を示す。詳しい情報と詳細な調整はこのプレスリリースと一緒に配布された資料を参照。
注2:完全課税相当ベース。
注3:保有ローンの不良債権損失の引当金と同時に証券化ローン・ポートフォリオに関係して発生した不良債権損失を示す。
注4:期中平均残高
 
 グローバル・コンシューマー・アンド・スモール・ビジネス・バンキング部門の純益は、クレジットコスト(不良債権処理額)が前年比2倍以上になって減少した。支出はカントリーワイドの追加で大方上昇した。

 マネージド純収益はカントリーワイドの買収とオーガニックローンおよび預金残高増によって22%増となった。

 不良債権損失の引当金は139億2000万ドル増加して268億4000万ドルに増えた。純損失額は83億8000万ドル増えて191億8000万ドルとなったが、これは住宅市場の悪化と弱含みの経済事情が多くの消費者ポートフォリオに影響を与えたことによる。(市場の)悪化と停滞進行に関連する貸し付け損失引当金がクレジットコスト増につながった。

 -預金と学資ローンの純益は、純受取利息、サービス料金、デビットカード収益が堅実な伸びを見せて、9%増の62億1000ドルとなり、純収益は10%増加して206億5000万ドルとなった。

 -カードサービスの純益は、クレジットコストの上昇で85%減の5億2100万ドルとなった。マネージド純収益は12%増の284億3000万ドルだったが、これは平均的な融資残高増が純受取利息の増加につながったからである。

 -モーゲージ、住宅資産、保険サービスは、住宅資産のクレジットコストが増えたことから25億ドルの純損失を出した。無利子の支出増はモーゲージ・バンキング収益増、純受取利息、保険料の増加によって相殺された。支出と収益の増加はカントリーワイド買収による追加のため。

 グローバル・コンシューマー・アンド・スモール・ビジネス・バンキング部門の第4四半期純益は、前年から56%、8億3500万ドル減少した。不良債権損失の引当金は、弱含みの経済が理由で77%増加し、支出はカントリーワイド買収による追加によって26%増加した。純収益はカントリーワイドの追加とオーガニックローン、預金の伸びに関連する純受取利息、モーゲージ・バンキング収益、保険料が増えて26%増の159億1000万ドルとなった。
 
 グローバル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンキング
 Global Corporate and Investment Banking
(Dollars in millions) 2008 2007
Total revenue, net of
interest expense(1) $13,440 $13,651
Provision for credit
losses 3,080 658
Noninterest expense   10,381 12,198
Net income (loss) (14) 510
  Efficiency ratio(1) 77.24% 89.36%
Return on average equity (0.02) 1.12
Loans and leases(2) $337,352 $274,725
Trading-related assets(2) 341,544 362,195
Deposits(2) 239,097 219,891
1 完全課税相当ベース
2 期中平均残高

 グローバル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンキング部門は、かなりの評価損、クレジットコスト、純収益減で1400万ドルの損失となった。純受取利息の48%増加、サービスチャージ増加、投資銀行業務収益は、前年に64億5000万ドルだった市場混乱関連経費の104億7000万ドルによって相殺された。これら経費には2007年の56億5000万ドルから47億8000万ドルに減った債務担保証券(CDO)関連評価損、同1億9600万ドルから10億8000万ドルとなったレバレッジドローン評価損が含まれる。

 不良債権損失の引当金は24億2000万ドル増えて30億8000万ドルになった。(不良債権などの)純償却は2007年の低い水準より増え、住宅建設業者を除き広範囲の負債主と業界にわたって広がった。引当金は住宅建設業者、国内商業とディーラー関連ポートフォリオの市場悪化のため増額した。
 -企業融資の純益は堅実な収益増と支出減がクレジットコスト増によって相殺されたため、14%減って17億2000万ドルになった。純収益は620億ドル余りのオーガニックおよび合併関連の平均貸し付け増で、29%増えて78億2000万ドルとなった。
 -キャピタル・マーケッツ・アンド・アドバイザリー・サービシズ部門は、前年の33億9000万ドルの純損失と比較して49億5000万ドルの純損失を計上した。
 -財務サービスの純益は純収益が10%増の77億8000万ドルに伸びたため、28%増の27億3000万ドルとなった。純収益は有利な価格とボリューム牽引の預金増とサービスチャージの値上げによって増加した。収益と支出の双方はビザ(VISA)の新規公募(IPO)でプラスの影響を受けた。

 グローバル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンキング部門は前年の27億7000万ドルの純損失と比較して、同四半期に24億4000万ドルの純損失を計上した。純損失は市場混乱関連の損失減、短期金利の低下による純受取利息増、スプレッド(調達調達運用金利差)の拡大、顧客残高の増加、投資バンキング収益がクレジットコストに相殺されて圧縮した。

 キャピタル・マーケットとアドバイザリーサービスは同四半期、46億4000万ドルのマイナスの純収益となった。

 市場混乱関連の影響は同四半期46億1000万ドルとなり、その内訳は以下が含まれる。

 -CDO関連損失総額は17億2000万ドル。
 -商業用モーゲージ付き証券と関連する取引で8億5300万ドル。
 -レバレッジド融資関連評価損として4億2900万ドル。
 -オークションレート証券の評価損として3億5300万ドル
 
 グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント
Global Wealth and Investment Management

(Dollars in millions) 2008 2007
Total revenue, net of
interest expense(1) $7,785 $7,553
  Provision for credit
losses 664 14
Noninterest expense 4,904 4,480
Net income 1,416 1,960
Efficiency ratio(1) 62.99% 59.31%
Return on average equity 12.11 19.83
Loans(2) $87,591 $73,473
Deposits(2) 159,525   124,871
(in billions)   At 12/31/08 At 12/31/07
Assets under management $524.0 $643.5
1 完全課税相当ベース
2 期中平均残高

 純益は一部キャッシュ・ファンドの増加とクレジットコスト増をサポートした結果として28%減の14億2000万ドルとなった。
 純収益は2007年にUSトラストとラサール銀行を(買収して)付け加えたこと、オーガニックローンと預金の伸びから3%増加した。この増加は一部キャッシュ・ファンド、オークションレート証券(ARS)に関連する評価損、株式市場の弱含みへのサポートで相殺された。
 不良債権損失の引当金は、住宅市場の悪化と経済成長鈍化を反映して、引当金の追加と(不良債権など)償却の結果、6億5000万ドル増えて6億6400万ドルとなった。
 -USトラスト、バンク・オブ・アメリカ・ウェルス・マネジメントの純益は2%減の4億6000万ドルになった。純収益は14%増の26億5000万ドルだったが、これはUSトラストとラサール銀行を付け加えたもので、株式市場の弱含みで一部相殺された。
 -コロンビア・マネジメントは,主として一部のキャッシュ・ファンドと弱含みの株式市場に供給されたサポートに7億2500万ドルを追加したため、前年の純益2100万ドルと比較して4億5900万ドルの純損失を計上した。
 -プレミア・バンキング&インベストメントの純益は、クレジットコストが住宅資産の貸し付け損失増で5億3400万ドルまで増加した結果、54%減の5億8400万ドルに落ちた。純収益は主として預金ミックスと競争の激しい預金金利設定によるスプレッドの圧縮が預金の伸びを相殺したため、純上受取利息で15%減の32億ドルとなった。
 グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメントの第4四半期純益は、前年と比較して65%増の5億1100万ドルとなった。これは純収益が増えて支出が減ったことによる。純収益は12%増の19億8000万ドルとなったが、主としてローンと預金の伸びによる純利子収益増は弱含みの株式市場によって部分的に相殺された。

 その他すべての事業
All Other(1)
(Dollars in millions) 2008 2007
Total revenue net of
interest expense(2) $(5,593) $(477)
Provision for credit
losses(3) (3,760) (5,207)
Merger and restructuring
charges 935 410
All other noninterest
expense 372 87
Net income (loss) (1,628) 3,150
Loans and leases(4) $135,671 $133,926

1 その他すべての事業は主として株式投資、資産と債務管理活動に関連する住宅モーゲージ・ポートフォリオ、コスト配分処理の未処理分インパクト、合併とリストラ経費、事業区分の削減、一部消費者金融と投資管理の整理、商用貸し付け事業の結果で構成されている。その他すべてはまた、管理ベースでのカードサービスを提供する証券化の影響相殺を含む。グローバル・コンシューマー・アンド・スモール・ビジネス・バンキング業務に対する同社見解はまた、管理ベースで表示されている。詳しい情報と詳細な調整はこのプレスリリースで提供されるデータページを参照。
2 完全課税相当ベース
3グローバル消費者および中小企業向け銀行事業(GCSBB)証券化オフセットと結びつく不良債権損失の繰入額を表す。
4期中平均残高

 その他業務すべては、前年の31億5000万ドルの純益と比較して、2008年には16億3000万ドルの純損失をなった。第4四半期は、前年の8億3000万ドルの純益と比較して6億9300万ドルの純損失を出した。この減少は株式投資収益減、ローン金利上昇、合併とリストラ経費の増加に起因し、債権証券の販売による利益を操作した。決算内容はまた2007年中に一部事業と海外業務の売却で収益を失ったことでマイナスの影響を受けた。ローン金利は主として住宅市場の悪化と経済鈍化の影響による住宅モーゲージ・ポートフォリオで上昇した。

 ▽事業推移最新情報
 (メリルリンチの決算はバンク・オブ・アメリカの第4四半期あるいは2008年通年の決算報告に含まれていない)
 メリルリンチは2009年1月1日に買収され、資産管理、投資銀行業務、国際的能力が大きく強化された一流の金融サービス・フランチャイズが生まれた。
 メリルリンチの予備的決算は、厳しい資本市場転位によって第4四半期に153億1000万ドル、希釈化後9・62ドルの純損失になる可能性を示している。
 メリルリンチのグローバル・ウェルス・マネジメント部門は、料金が市場の低迷の中で良く持ちこたえて、期間中26億ドルの純収益を生み出した。最大の業績は米国内のアドバイザリー事業から生まれた。金融アドバイザーに対する保持率は歴史的傾向とともに一貫して維持している。

 メリルリンチの第4四半期で特に目立つマイナス項目は以下の通り。
 *モノライン金融保証に関連する信用評価調整で32億2000万ドル生じた。
 *23億1000万ドルの無形資産評価損。
 *19億2000万ドルのレバレッジド融資関連評価損。
 *USバンク・インベストメント・セキュリティーズのポートフォリオ評価損で11億6000万ドル。
 *商用不動産評価損で11億3000万ドル。

 ラサール銀行の業務移行はシステム移行の成功で、統合を完了した同四半期に大きな転機を迎えた。さらにコスト節減が当初予測を超えて実現した。

 カントリーワイドの統合は軌道に乗り、目標とするコスト節約を実現する見込みであり、それは現在まで税引き後約9億ドルになる見込みで、2011年までに完全に実現することが期待される。

 (注)
 ケネス・D・ルイス最高経営責任者(CEO)とジョー・L・プライス最高財務責任者(CFO)が米東部標準時16日午前7時、電話会議で2008年第4四半期決算を説明する。プレゼンテーションとその参考資料は、バンク・オブ・アメリカのウェブサイト(http://www.investor.bankofamerica.com)の投資家関係サイトで入手できる。電話会議を聴取するだけは、電話(米国内877-585-6241、海外785-424ー1732)で会議ID79795から接続できる。

 ▽バンク・オブ・アメリカについて
 バンク・オブ・アメリカは世界最大手金融機関の一つで、全面的な銀行業務、投資活動、資産運用、その他の金融・リスク管理商品とサービスを持って個人顧客や中小企業、大企業にサービスを提供している。同社は6100以上の小口金融を扱うオフィスとほぼ1万8700台のATM、2900万ほどの人々が実際に利用する受賞歴のあるオンライン銀行業務を通じて、5900万以上の消費者および中小企業と取引関係を維持し、米国で比類のない利便性を提供している。バンク・オブ・アメリカは2009年1月1日にメリルリンチを買収したことで、世界をリードする資産管理企業の仲間入りを果たし、広範な資産クラスにわたって企業金融と投資銀行業務のグローバルリーダーとなって、世界の企業、政府、機関、個人を対象とするサービスを提供する。バンク・オブ・アメリカは革新的で利用しやすい一連のオンライン製品とサービスを通じて、400万以上の中小企業所有者に業界をリードするサポートを提供している。同社は40カ国余りの顧客にサービスを提供している。バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションの株式(NYSE:BAC)はダウ・ジョーンズ工業株平均の構成部分 詳細はhttp://www.bankofamerica.comを参照。


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