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マッチ・ホスピタリティ社、電通を独占代理店に指名

 【チューリッヒ、東京、ロンドン7日PRN=共同JBN】2014年までの全世界のFIFAホスピタリティ事業の独占権を保持しているスイスのマッチ・ホスピタリティ社は電通スポーツヨーロッパ社を中国、韓国、日本を除くアジア、中東地区での2009年FIFAコンフェデレーションズカップならびに2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会の独占販売代理店として指名した。

 電通ヨーロッパは株式会社電通の100%出資による子会社で、スポーツビジネスの国際化に対応することを目的として2007年に設立されている。ロンドンに本拠を置き、国際的なスポーツ関連の権利販売に従事している。大手広告代理店である電通は、子会社のフットボール・メディア・サービス(シンガポール)社を通じて2014年までのアジアにおけるFIFA事業の独占放映権を獲得しており、さらにクウェートに本拠を置くアジアオリンピック評議会が主催するアジア競技大会の2014年までの全世界独占販売権を保持している。

 FIFAホスピタリティ事業は、観戦チケットだけでなく専用スイートルーム、ラウンジ、特設テント、食事ケータリングサービス、優先駐車場、輸送、エンターテインメント、ギフトなどのスタジアム関連施設を含んだサービスを幅広く提供している。今大会からは南アフリカや近隣諸国への観光、宿泊、移動までを含んだフルホスピタリティ・パッケージがオプションとして世界中の法人、団体、個人に向けて提供される。

 マッチ・ホスピタリティ社ハイメ・バイロム取締役会長は「当社の2010年FIFAワールドカップの公式ホスピタリティ事業は、南アフリカにおける初期の販売活動を成功裏に終え、次の段階として中東、アジアでの販売に入った。南アフリカでの当社の成功と同様、電通がこれらの地域の可能性を最大限に生かしてくれるものと期待している」と語った。

 同社のパスカル・ポルテス最高執行責任者(COO)は「電通は世界のサッカー界で主要な存在で、この市場での存在感やネットワークがあり、当社が中東やアジアで2010年FIFAワールドカップの公式ホスピタリティ事業を販売するためには最適のパートナーであると確信している」と語った。

 ▽マッチ・ホスピタリティ(MATCH Hospitality AG)社とFIFAホスピタリティ事業について
 国際サッカー連盟(FIFA)はマッチ・ホスピタリティをFIFAホスピタリティ事業の全世界での独占権の保持者として任命しており、以下の大会が含まれる。2009年FIFAコンフェデレーションズカップ南アフリカ大会、2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会、2011年FIFA女子ワールドカップドイツ大会、2013年FIFAコンフェデレーションズカップ、2014年FIFAワールドカップブラジル大会。同社はスイス・チューリッヒに本拠を置き、南アフリカ・ヨハネスバーグに支店がある。主要株主はバイロム・ホールディング社、電通、インフロント・スポーツ・アンド・メデイア社、ビドベスト・ホスピタリティ社。

 マッチ・ホスピタリティはFIFAが公式に委託した世界で唯一の会社で、FIFAコンフェデレーションズカップならびに2010年FIFAワールドカップのすべての試合について、同社が指名した販売代理店を通じて観戦チケットや他のサービスを含むホスピタリティ事業を独占的に提供し、保証している。

 ▽電通について
 株式会社電通は1901年に設立された国内最大の広告代理店で、世界のマーケティング・コミュニケーション分野で5位にランクされている。本社は東京で、国内企業、多国籍企業、世界企業を顧客に持ち、広告とマーケティング活動全般にわたる、独特で幅広いサービス「トータル・コミュニケーション・サービス」を提供している。同社は総合的コミュニケーション戦略の草分けで、その分野の世界標準になっており、今日では多くの世界ネットワークを持つ企業に採用されている。同社グループ全体の顧客数は6000社を超え、従業員は国内、海外を併せ1万7454人に達する。2007年度の連結売上高は2兆575億円。東京証券取引所に上場。
 電通の詳しい情報は同社のホームページ参照。
http://www.dentsu.com


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