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神戸製鋼など、次世代原子力システム用超高純度ステンレス合金開発

 独立行政法人日本原子力研究開発機構の原子力エネルギー基盤連携センターと、神戸製鋼所の研究グループは11日、共同で、原子力用「オーステナイト系超高純度(登録商標EHP=Extra High Purity)ステンレス合金」の製造技術を世界で初めて確立した発表した。

 同技術は還元精錬と揮発精錬を組合せた画期的な手法により、比較的廉価な原料を用いても、組成が均一で主要不純物が100ppm以下の高清浄度鋼塊の大規模溶製が可能になる。これにより、不純物が阻害していた高Cr-高Ni系のオーステナイト鋼本来の優れた「耐食性」、「耐照射性」及び「機械的特性」を同時に発現することが可能になった。

 原子力の重要な機器には、耐震性を加味した高い安全性が要求されているため、現行材料では機器の耐用年数が非常に短いという課題があり、より高度なオーステナイト合金のニーズが高まっていた。

 今後、超高燃焼度炉などの次世代原子力システムに加え、環境対策として重要な水素エネルギー機器などの広範な分野へ適用するための具体的な検討を進めていく。


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