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国際モバイル送金で提携、比スマートと米ロームウエア

 【ドバイ10日PRN=共同JBN】フィリピンの大手無線サービスプロバイダー、スマート・コミュニケーションズ社(SMART)は10日、米国の大手ローミング・サービスプロバイダー、ロームウエア(Roamware)と提携して国際モバイル金融サービスを展開するグローバルなサービス環境を整えると発表した。

 スマートとロームウエアは既存のネットワーク・インフラストラクチャーとリソース、専門知識、国際的サービス範囲を強化して、世界各地の携帯電話会社と金融機関がモバイル送金(Mobile Money Transfers)を利用できるようにする覚書に調印した。

 スマートは受賞歴のある「スマートマネー」電子金融サービス・プラットフォームの実証済み性能と機能に基づきグローバルな金融・通信サービスのソリューションとなる「スマート・サービス・ハブ」(Smart Services Hub)を開発した。スマートとロームウエアは覚書に基づき、現在、世界130カ国余りの350以上のモバイルネットワーク・オペレーターとリンクしているロームウエア独自の業界をリードするサービス提供プラットフォーム経由でスマート・サービス・ハブを展開する機会を探る。これにより送金サービスのグローバル展開が促進される。

 スマートのオーランド・B・ビー氏(チーフ無線サービス・アドバイザー)は「われわれは信頼できる便利な新しいモバイル送金ルートを開発するために、スマートの幅広い銀行ネットワークおよびフルフィルメント・パートナーとロームウエアの国際的サービス範囲、技術が一体となることを喜んでいる。われわれは当社のモバイル送金サービスが顧客である海外の出稼ぎ労働者が世界中で家族に送金する際に主要な送金経路になると確信している」と語った。

 ロームウエアのボビー・スリニバサン社長兼最高経営責任者(CEO)は「当社とスマートの提携関係は、世界の携帯電話会社コミュニティー向けに革新的かつ確実で信頼できるソリューションを展開する上で当社の幅広い経験をさらに実証することになる。われわれは迅速で信頼できる取引を通じて世界中の数百万人の移住労働者にモバイル送金のメリットを提供することを期待している」と語った。

 現在の国際送金の総額は約3000億米ドルだが2010年までには3倍になると予想される。世界の人口の60%強は携帯電話を所有しており、スマートとロームウエアのサービスは携帯電話をわずか数回クリックするだけで故郷の家族や友人に送金できる数百万人の移住労働者メリットをもたらす可能性がある。さらに、携帯電話加入者には多くの付加的金融移転商品とサービスへのアクセスが可能になり、このため国境を越えたシームレスな通貨取引が可能になる。

 ▽スマートについて
 スマート・コミュニケーションズ社(SMART)はフィリピンの大手無線サービスプロバイダーで2008年9月末現在、契約者数は3420万人に達している。同社は世界初の無線データサービスであるスマートマネー(Smart Money)、スマートロード(Smart Load)、スマートパダラ(Smart Padala)を提供している。子会社のスマート・ブロードバンド社(Smart Broadband, Inc.)は無線ブロードバンドサービスを提供する。スマートはフィリピンの固定通信事業体であるフィリピン長距離電話会社の全額出資子会社。詳しい情報はウェブサイト(http://www.roamware.com)まで。

 ▽ロームウエアについて
 ロームウエア社(Roamware Inc.)は世界130カ国以上のユーザーのローミング体験を豊かにする音声・データのローミング・ソリューションの大手プロバイダー。同社の製品ポートフォリオはGSM、CDMAドメインを利用する30余りのソリューションで構成され、350社以上の携帯電話会社がローミング業務を管理することを助けている。詳しい情報はウェブサイト(http://www.roamware.com)まで。


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