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セキュリティー準拠コンソーシアム、金融向けにタタ主導で発足

 【シンガポール29日PRN=共同JBN】新しい通信世界の有力プロバイダーであるインドのタタ・コミュニケーションズ社は29日、バンキング、金融部門のコンプライアンスのニーズに対応する処理を簡素化するため、初のセキュリティー・コンプライアンス・コンソーシアムを発足すると発表した。このイニシアチブは今年6月シンガポールの通貨金融庁(MAS)による新しいインターネット・バンキング・テクノロジー・リスク・マネジメント(IBTRM)指針の発表に次いで行われている。同指針はリスク管理手続きとインターネット・バンキングを含む金融システム向けセキュリティー管理を指示する一連のベストプラクティスの概要である。

 新しいIBTRM指針は、脆弱性攻撃を狙う新たなサイバー・エクスプロイトを含むサイバー脅威と攻撃と戦う拡大戦略を提案している。さらにMASは強力なネットワーク・セキュリティー・インフラストラクチャーによって実現する強化されたテクノロジー・リスク管理の必要性を強調している。新たに設立されるコンソーシアムは、コンサルタント・サービス、プロジェクト管理、暗号化と機密性、分散型DOS(DDOS)攻撃、フォレンジック(法科学)、ソースコード・レビュー、データインテグリティーなどあらゆる主要なIBTRM要件に応える一連のサービスである。

 MASが設定した指針に準拠するために、銀行や金融機関はフレームワーク基盤のセキュリティーとコンプライアンス・プログラムを構築する必要がある。銀行はコンプライアンスニーズに対応するため複数ベンダーに依存するより、一元化されたフレームワーク内でこの指針に対応するコンソーシアムに足並みをそろえることができる。
 タタ・コミュニケーションズはアーバー・ネットワークス、ボックスセントリー、トランジション・システムズ、シェパード、テクビズ・フリスマン、FMAなど有力セキュリティー・サービス・プロバイダーと提携して、IBTRM指針に対応する銀行を支援する唯一接触先となるセキュリティー・コンプライアンス・コンソーシアムを創設した。セキュリティー・コンプライアンス・コンソーシアムは、銀行によるセキュリティー・コンプライアンス要件の実現を支援する統合、全体的なアプローチを可能にする。このイニシアチブは、市場ニーズに応えるタタ・コミュニケーションズの機敏、柔軟かつ変革能力の一例である。

 タタ・コミュニケーションズのビノード・クマール最高執行責任者(COO)は「タタ・コミュニケーションズはインターネット・セキュリティーとリスク管理分野の有力プレーヤーとともに強力な組織開発に着手し、展開の簡便さ、スピード、経済性に全面的に配慮しながらIBTRM指針に対応するため、可能な限り最高のサービスとソリューションを銀行に提供する。セキュリティー・コンプライアンス・コンソーシアムによってこのような目的を実現したことを発表できて喜んでいる。このイニシアチブは、金融機関が安全確実な環境で営業することを保証するばかりでなく、端末間で業務リスクを管理する優れた戦略も提供することになる」と語った。

 クマール社長兼COOはさらに「タタ・コミュニケーションズが主導するセキュリティー・コンプライアンス・コンソーシアムは、銀行のセキュリティーとリスク管理コンプライアンス対応チームが直面する主要な問題を解決するこのクラス最高のソリューションを提供する」と付け加えた。

 タタ・コミュニケーションズの一連のセキュリティー管理サービスあるいはセキュリティー・コンプライアンス・コンソーシアムに関する詳しい情報は以下を参照。
 http://www.tatacommunications.com/security/compliance08/

 ▽タタ・コミュニケーションズ(Tata Communications)について
 タタ・コミュニケーションズは年商625億ドルのタタ・グループ傘下企業であり、新しい通信世界で世界をリードするプロバイダーである。この新興市場の通信業界リーダーは、世界と全インドのネットワークにわたる先端的ソリューション能力とドメイン専門知識を活用して、多国籍とインドの企業、サービスプロバイダー、インドの顧客向けに管理された各種ソリューションを提供する。

 タタ・コミュニケーションズの幅広いサービスは、グローバル企業とサービスプロバイダー向けの送信、IP、集束型音声、モビリティー、管理ネットワーク接続性、ホスティングとストレージ、管理セキュリティー、管理コラボレーション、ビジネス変革などとともに、インドの消費者を対象とするインターネット、リテール・ブロードバンド、コンテンツサービスが含まれる。タタ・グローバル・ネットワークは、最先端かつ最大規模の海底ケーブルネットワークのひとつ、ティア1のIPネットワークを抱えて、200カ国以上の300地点のPoP(post office protocol)、100万平方フィート余りのデータセンターとコロケーション施設と接続している。

 タタ・コミュニケーションズ独自の新興市場への到達度の幅と深さは、インドの全国的な光ファイバーのバックボーンネットワーク、60都市余りのネットワークと125地点のPoPへのアクセス、南アフリカの収束型サービスオペレーターであるネオテル(Neotel)、スリランカ、ネパール、中国に全国的なVPNサービスカバーを提供するため慣例の諸条件を受け入れた中企ネットワーク通信技術社(CEC)に対する50%の所有権への戦略的投資を含む。

 タタ・コミュニケーションズは40カ国、80都市以上にある同社オフィスから顧客にサービスを提供しており、第1位の世界的ホールセール・ボイス・オペレーター、国際長距離企業データプロバイダー、インドにおけるインターネットサービスプロバイダーである。同社は「2006年ワールド・コミュニケーション賞」の最優秀ホールセール接続事業者に、2006年と2007年のキャパシティ・マガジンの「グローバル・ホールセール・テレコミュニケーション賞」の最優秀汎アジアホールセール・プロバイダーに指名され、「2008年モバイル・コミュニケーション賞」の新興市場における最優秀進歩で受賞した。

 タタ・コミュニケーションズ・リミテッドは、インドのボンベイ証券取引所(BSE)とナショナル証券取引所(NSE)に上場されており、そのADRはニューヨーク証券取引所(NYSE・TCL)で取引されている

 タタ・コミュニケーションズのMSSサービス提供の詳細情報は以下を参照。

 http://www.tatacommunications.com/enterprise/security

 関連情報は以下を参照。

 タタ・コミュニケーションズとアーバー・ネットワークスは、最も優れた革新的マネジドサービスで「2008年テレフォニー・イノベーション賞」を受賞した。

 (http://www.tatacommunications.com/news/release-view.asp?d=20081001-telephony)
 タタ・コミュニケーションズはマネジド・セキュリティー・サービスでISO27001認証を受けた。

 (http://www.tatacommunications.com/news/release-view.asp?d=20080812-iso20071)

 タタ・コミュニケーションズはシスコ(登録商標)駆動の管理セキュリティーと管理接続設定先に指定された。
(http://www.tatacommunications.com/news/release-view.asp?d=20080910-cisco)

 シンガポール通貨金融庁(MAS)について
 http://www.mas.gov.sg/about_us/About_MAS.html
 インターネット・バンキング・テクノロジー・リスク・マネジメント(IBTRM)指針は以下のサイトで閲覧できる。

http://www.mas.gov.sg/legislation_guidelines/banks/guidelines/Internet_Banking_Technology_Risk_Management_Guidelines.html

 IBTRM指針は、インターネットもしくは通信回線を経由して銀行が提供あるいは配信するサービスが以下のガイドラインを順守する必要があると強調している。

 -堅実で堅牢なテクノロジー・リスク管理手続きを確立すること
 -銀行システムの可用性、セキュリティー、災害復旧能力を強化すること
 -顧客データ取引のインテグリティーを保護する強力な暗号化を展開すること

 さらに、銀行は金融機関によって採択されたテクノロジー・リスク管理とセキュリティー手段が適切に行われているか評価する目的で、これらガイドラインを監督上の期待に組み込むことを求められている。

 (注)免責条項:シンガポール通貨金融庁(Monetary Authority of Singapore、MAS)は、このページでのサービスもしくは参照について、タタ・コミュニケーションズあるいはセキュリティー・コンプライアンス・コンソーシアムとの関連組織ではなく、支持する組織でもない。


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