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カナダエビにもMSC認証、クリアウォーター社製品

 【ベッドフォード(カナダ・ノバスコシア州)23日PRN=共同JBN】カナダ・コールドウォーターエビがアルゼンチン・ホタテガイに次いでクリアウォーター・シーフーズ(Clearwater Seafoods)の2番目のMSC(海洋管理協議会)認証製品になった。

 MSCはカナダ北部のプローン(エビ類)漁を持続可能で管理の良好な漁業として認証した。

 クリアウォーターのコリン・マクドナルドCEOは「これはクリアウォーターだけでなくカナダにとってエキサイティングで重要な実績だ」と述べ、この漁がカナダで最初のNSC認証を得た漁であることを指摘した。

 クリアウォーターは「クリアウォーター・プライド・オブ・セントアントニー」ブランドおよび世界各地で売られている多くの小売り、食品サービスのプライベートラベル・ブランドでエビを販売している。

 クリアウォーターの持続可能な漁獲方針は、2006年にMSC認証を獲得したアルゼンチン・ホタテガイとエビ以外にも広がっており、マクドナルドCEOは「環境管理の分野でのわが社の成績と努力を誇りに思う。これは30年にわたる方針であり、わが社のビジネスのやり方だ」と説明している。

 同CEOはさらに「認証のプロセスは厳しくて時間がかかる。MSCの認証はわが社の従業員の努力と情熱の正しさを証明するものだとみている。この方針を長い間実行し、持続可能な漁獲方法を改善する新技術に投資しており、世界的に認められているブルーのMSCエコラベルがわが社の製品に加わることで消費者やシェフは海産物の選択に責任を持ちやすくなる」と語った。

 クリアウォーターにはほかにも最近事前審査を通過して最終認証段階に入っている2つの漁、カナダ・ウミホタテガイ漁とオフショアロブスター漁、がある。

 マクドナルドCEOは「ひとびとが漁の持続可能性について認識し、配慮することをわれわれは望んでいる。これは世界各地でいまなお起こっているIUU(違法、規制なし、報告なし)漁業との戦いで勝つための1つの方法だ。われわれは公正な競争の場を必要としており、これが最も重要なのだが、海の恵みを子どもたちやそのまた子どもたちも利用できるようにする必要がある」と語っている。

 クリアウォーターのデニス・コーツ・エビ事業開発マネジャーはニューファンドランド出身で、目の利く消費者や生活が漁業に結びついているニューファンドランド北部の地域共同体にとっての認証の重要性を理解している。同氏は「『風味を愛し、気分よく選ぶ』と言う。この認証はまさに成功を決定的にするものだ。製品は完全に美味でありとても便利だ。『海のキャンディ』のようだ」と話している。

 ウォームウォーターエビと違ってコールドウォーターエビは信じられないほど甘く、身が柔らかいことで知られている。調理され、皮をむかれ、別々に急速冷凍され、すぐに食べられる。

 コーツ氏は「利用法については可能性は無限だ。消費者やシェフ向けに前菜からサラダやピザのトッピング、(メキシコ料理の)シュリンプケサディヤのようなエスニック料理までレシピやメニューがある。海産物を調理することに臆病な人も多い。だが、調理され、皮をむいたエビでは問題ではない。冷やすか、調理の最後に熱を通すだけでよい」と言う。

 クリアウォーターは小売業者に店内、構内のサポート資料、プライベートラベルのプログラムなどを提供している。

 製品はニューファンドランド、ラブラドで漁獲され、次いでセントアントニーの最先端加工施設で調理、皮むきされ、冷凍される。

 ▽クリアウォーター・シーフーズ(Clearwater Seafoods Ltd.)について
 クリアウォーター・シーフーズは世界の海産物業界のリーダーで、安定した品質、幅広い多様性、ホタテガイ、ロブスター、貝類、コールドウォーターエビ、カニ、底魚を含む高級海産物の信頼できる提供で認められている。1976年の創立以来、科学、人員、技術、資源所有、資源管理に投資して、自社海産物資源を持続、成長させている。この方針によって同社は北米海産物業界のリーダーの地位を維持している。

 同社の「持続可能な将来」と詳しい情報についてはwww.clearwater.caへ。

 ▽海洋管理協議会(MSC)について
 MSCは乱獲問題への解決策を促進するために1997年に設立された国際的な非営利団体(NPO)である。MSCは野生生物捕獲漁業のための世界的に認められた環境認証とエコラベル・プログラムを運営している。これはISEAL社会環境基準設定に関する適正実施基準と国連食糧農業機関(FAO)の漁業ガイドラインに合致する唯一の海産物エコラベルである。

 認証に含まれるのは次の通り。

 -科学的な証拠を使った客観的な第三者漁業評価
 -固有の利害関係者の協議と異議申し立て手続きを伴う透明なプロセス
 -対象の種、エコシステム、管理方針の持続可能性に基づく標準

 認証を受けた漁業による海産物製品として世界で1600以上の製品がブルーのMSCエコラベルをつけている。詳しい情報はwww.msc.orgへ。


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