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マイクロソフト、スイフトとのグローバル提携契約更新

マイクロソフト 【ウィーン15日PRN=共同JBN】マイクロソフト社は15日、オーストリアの首都ウィーンで開幕したスイフト(Society for Worldwide Interbank Financial Transactions=SWIFT=国際銀行間通信協会)主催の国際金融見本市「サイボス(SIBOS=SWIFT International Banking Operations Seminar)2008」で、スイフトとのグローバルパートナーシップ契約を更新すると発表した。この発表は互いに協力して業界の高い価値を実現し、マイクロソフトの技術を使用しているユーザー向けのスイフトネット(SWIFTNet)実行の簡略化を進めている組織間のより高いレベルの新しい密接な協力関係を示している。それはこれら組織間の双務的な商業ベースの契約であり、金融サービスプロバイダーと中堅・大企業が迅速かつ容易にスイフトに接続するさらなる機会を切り開くことになる。

 スイフト顧客サービス部門グローバル責任者のアマンダ・ウエストウッド氏は「金融機関が競争力のある差別化要因として技術に関心を向けているため、金融メッセージングの力学は変わりつつある。スイフトの顧客は自分たちの既存のシステムを補完、統合するためにコスト効果の高い柔軟性のあるメッセージング・プラットフォームを求めている。マイクロソフトがスイフトネット統合パートナーとスイフトソリューション・パートナーを支援するために行っている継続的な作業は、組織内および国境を越えたわれわれの顧客向けのこれらソリューションをさらに発展させる。われわれはこのグローバルパートナーシップが将来さらにスイフト接続性とスイフトソリューションの採用を推進すると期待している」と語った。

 スイフトパートナーのエコシステム開発は、グローバルパートナーシップの重要な側面になる。マイクロソフトは堅牢で安全性の高い基盤を提供しており、一連の拡大した信頼できる業界パートナーはそれに基づきスイフト用ソリューションを構築、実行し、顧客向けのより強力なソリューションを実現できる。それはまた、顧客が利用できる選択肢も増やし、顧客がより柔軟性と拡張性のある金融メッセージング・ソリューションを通じて競争力を高めることを可能にする。

 決済技術の分野で評価の高い発言者として、またスイフトとその国際パートナーのエコシステムに対しさらにコミットメントを表明しているマイクロソフトは、「マクロソフト・ビズトーク(BizTalk)サーバー2009」に組み込まれるスイフト向け「ビズトーク・アクセラレーター」の2008年用「スイフトレディ・ファイナンシャル・EAI・ラベル(SWIFTReady Financial EAI Label)」を作成、5年連続でラベルを作成した。

 マイクロソフト銀行業務担当ワールドワイドマネジングディレクターのデービッド・バンダー氏は「われわれは常に顧客の意見に耳を傾けており、現在の金融サービス市場から聞いたところでは、彼らはマイクロソフトが決済ソリューションを可能にする信頼できるリーダーとして、スイフトのコアサービスを越える一層の柔軟性を提供することを期待している。われわれはスイフト向けのビズトーク・アクセラレーターによって、銀行システムと決済ネットワークの高速で使いやすいシステムの相互運用性を可能にし、決済に対するアプローチがいかなるものであれ顧客がビジネス上の問題で最良のソリューションを確保することを支援している。マイクロソフトは決済ソリューションのエコシステムを開発するために、今後も信頼できるパートナーのコミュニティーと協力し、投資を行う。今回のサイボスに出席した数多くのこれらパートナーに含まれるのはSWIFT, CashFac, DATALOG, Decillion, EastNets, Expertus, Fiserv NetEconomy, Nimbus, SAGA, SMA Financial, SunGard, XSPなど。これらすべての組織は、顧客のために業界価値の向上を実現し、彼らの世界的な決済ニーズにより効果的に対応する革新的で費用対効果の高い、極めて重要なソリューションの開発を支援している」と語った。

 スイフト向けビズトーク・アクセラレーターを搭載したマイクロソフト・ビズトーク・サーバー2009は、金融機関による一連の総合的なスイフトソリューションとプロトコル・サポートへのアクセスを可能にする。これにはマイクロソフト・ビズトーク・サーバーとスイフトの安定したIPネットワークを接続するスイフトネット・ファイルアクト(SWIFTNet FileAct)とインターアクト(InterAct)用アダプターが含まれる。また、オペレーションマネジャーとビジネスアナリストの取引への可視性を高めるビジネス活動のモニタリングも含まれる。さらに、マイクロソフト・ビズトーク・サーバー2009は、MXおよびISO20022ベースのXML(拡張マークアップ言語)メッセージのニーズに対応するように単純なFINメッセージを修正するISO20022メッセージ修復拡張サポートも提供する。

 マイクロソフト・コネクテッドシステムズ部門のロバート・ワービー(法人担当)副社長は「現在、8200以上の顧客がいるマイクロソフト・ビズトーク・サーバーは、企業の接続ソリューションとして市場をリードし、顧客の多様な異なるシステムや事業部門のアプリケーション、メーンフレーム、トレーディングパートナー間の統合を可能にしている。マイクロソフト・ビズトーク・サーバー2009のリリースは、当社のISO20022規格へのコミットメントをさらに強め、マクロソフトとそのパートナーによるスイフト接続用ソリューションの構築を一段と容易にする」と語った。

 2008年9月、マイクロソフトは主流となる使用へのモデリング組み入れを推進することにもコミットし、世界標準化推進団体「オブジェクト・マネジメント・グループ(OMG)への加入を発表した。OMGのモデリング規格には「統一モデリング言語(Unified Modeling Language=商標、UML=登録商標)」と「ビジネスプロセス・モデリング表記法(Business Process Modeling Notation=BPMN)」が含まれ、マイクロソフトは数多くのOMG作業グループの中で積極的な役割を担い、開かれた業界の対話に寄与し、主流の顧客ニーズに対応する規格の進化を支援する。こうした活動は業界規格に対する同社の強いコミットメントが継続していることを示すもので、金融サービスパートナーと顧客がやがて新しい業界取引モデルをもっと容易にサポートすることを可能にする。

 ▽マイクロソフトの金融サービスについて
 マイクロソフトの金融サービス・グループは、金融機関が従業員のビジネスサクセスを促進することができるようなインパクトを強化する技術の活用を支援する。同社は銀行業務、資本市場、証券、保険業界の顧客が取引先の開発、イノベーションの推進、業務改善、人脈形成の4点で事業成果を上げることを支援する。同社はこれを実行する製品と技術、同社とパートナーが優れた価値を創出できると考えられる重要分野で有力なソリューション、サービス、ハードウエアのパートナーとの連携作業に注力する。これらの分野に含まれるのはアドバイザー・プラットフォーム、チャンネル更新、中核銀行業務、保険のバリューチェーン、投資管理、リスク管理、コンプライアンス(法令順守)、決済など。
 詳しい情報はウェブサイト(http://www.microsoft.com/financialservices)まで。

 ▽マイクロソフトについて
 1975年創業のマイクロソフト(Microsoft, Nasdaq: MSFT)は、人々と企業の潜在的な可能性を最大限に発揮させるソフトウエア、サービス、ソリューションの世界的リーダー。


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