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川崎重工、時速350キロ新型高速鉄道車両の開発着手へ

efSET
新型高速鉄道車両「efSET(イーエフセット)」イメージ(写真・川崎重工)
 川崎重工は11日、世界市場向けに時速350キロでの営業運転速度を実現する新型高速鉄道車両「efSET(イーエフセット)」の開発に着手することを発表した。開発はこれまで国内外で展開してきた案件毎の車両開発とは異なる取り組みで行われる。2009年度末までに開発を完了する予定。

 新型高速鉄道車両「efSET」の主な特長は、<1>軽量ボディおよび空力デザイン適用による騒音、振動などの周辺環境への負荷低減、<2>高効率電気機器やブレーキシステムによるエネルギーのリサイクル、<3>軽量ボディや平滑化による走行抵抗低減、<4>軽量ボルスタレス台車やアクティブ制振技術の採用による振動軽減・乗り心地向上、<5>連続換気システムの導入および室内防音対策による快適性向上、<6>広い視界を確保できる大窓を採用しながら、高い遮音・断熱性能を確保、<7>耐火性や衝突吸収による高い安全性能の実現―、など。

 これらの技術により乗客の快適性向上や周辺環境への負荷低減をさせながら、営業運転速度時速350キロを実現させる。

 鉄道車両は温暖化ガス排出量が少ない大量輸送手段として、世界的に重要性が見直されている。都市間移動の主要交通手段として高速鉄道の導入が世界的に検討されつつあり、現在、アメリカ、ブラジル、ロシア、インド、ベトナムなどの国々で高速鉄道の具体的な新規建設計画が進められている。同社は今後20年程度で世界の高速鉄道路線は1万キロメートル前後増設されると見込んでおり、これに応じた高速鉄道車両の需要が期待できるとしている。


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