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米EMDが中国CNRと共同で、中国向けディーゼル機関車納入

中国向けディーゼル機関車
中国向けディーゼル機関車納入
 【ラグランジ(米イリノイ州)19日PRN=共同JBN】中国北方機車工業集団公司(CNR Dalian Locomotive and Rolling Stock Co.= DLoco)と米エレクトロ・モーティブ・ディーゼル(EMD)の共同製造で、EMD設計の初の高出力ディーゼル電気機関車JT56ACeが、中国・大連で今年7月2日に製造された。JT56ACe機関車は6000馬力のエンジンを利用し、世界でこの種の最も燃料効率が良く、環境に優しいディーゼル電気機関車のひとつである。

 JT56ACeは、中国との初の機関車契約、中国では初めて6000馬力のディーゼル電気機関車となることで、EMDにとって初の成果となる。

 新しいJT56ACeディーゼル電気機関車は、中国市場の需要を念頭に置いて製造された。同機関車は2つの個別の運転室、EMDの265Hタイプの6000馬力ディーゼルエンジン、低排ガス、電子的な燃料噴射、AC牽引走行システム、マイクロコンピューター制御システム、3ユニット構成で機能する能力を含むさまざまなEMD先端技術を装備している。電子レンジ、空調装置、冷蔵庫、トイレット施設など乗務員の利便性も配慮されている。JT56ACeは世界で最も進んだ6000馬力の貨物機関車として、620キロニュートン(kN)という素晴らしい初動牽引力、578kNの持続的牽引力を実現するなど、多くの利点を備えている。JT56ACeはまた、EMDの衝突回避装置、機関車耐用性の向上、運転者の安全も配慮されている。JT56ACeは車軸当たりの(負荷)重量がちょうど25トンで、そのように低い車軸負荷重量では世界で最も強力なディーゼル電気機関車である。

 JT56ACeは最高時速120キロで5000トンまで牽引できる。EMDの契約に基づいて、DLocoとEMD両社は中国鉄道省向けに300両のJT56ACe機関車を製造する。

 中国鉄道省に対するJT56ACe機関車の開発、供給に選ばれたEMDは、急速に成長している中国市場に参入することに興奮している。EMDは2001年中国に先端ラディカルボギー(台車)技術をライセンス供与したのに始まり、今回はJT56ACeの中国仕様化を実現して、中国鉄道省、中国の供給業者、その他顧客と長期かつ実りある関係を期待している。EMDは中国側パートナーとの協力によって、中国における鉄道輸送開発に大きくかつ持続的に貢献する機関車技術ソリューションを供給することができると確信している。

 エレクトロ・モーティブ・ディーゼル(EMD)社は1922年に創設され、ディーゼル電気機関車の米国2大OEMのひとつである。同社は米イリノイ州ラグランジに本社、ロンドンとオンタリオに付属施設を保有し、すべての商用鉄道アプリケーション向けにディーゼル電気機関車を設計、製造、販売しており、その製品は世界70カ国余りで販売されている。

 EMDはこれまで7万基以上のエンジンを製造している唯一のディーゼル電気機関車メーカーであり、北米および海外でディーゼル電気機関車の最大の配備基盤を持っている。同社は機関車製造事業に加えて、アフターマーケット事業を重視して同社機関車に対する交換部品や一連の付加価値サービスを顧客に提供している。同社はまた、水産事業者、オフショアと陸上油田掘削装置、さらには固定発電所向けディーゼルエンジンの世界的プロバイダーである。グリーンブライアー・エクイティ・グループ、バークシャー・パートナーズと一部関連企業が2005年4月、ゼネラルモーターズ(GM)からEMDを買収している。

 詳しい情報はhttp://www.EMDiesels.comを参照。


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