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【耳うどん】野村屋本店=栃木県佐野市     推薦者: F番記者

耳うどん
耳うどん
耳うどん
ゆず・椎茸入り耳うどん
耳うどん
味噌煮込み耳うどん
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 栃木県佐野市仙波町には昔から伝わる郷土料理がある。それは耳うどんである。耳うどんは読んで字の如く、耳の形をしたうどん。仙波では正月三箇日に、悪魔の耳に見立てて耳うどんを食べる奇習があり、悪魔の耳を食べてしまえば、家の内情を悪魔に聞かれないので、その年は無事息災で過ごせる―という慣わしがあるという。

 群馬での取材を終え、帰路途中の佐野市で噂の「耳うどん」の看板を発見。地元でも有名な明治40年創業の手打ち蕎麦屋「野村屋本店」(同市相生町)へ訪れた。お昼過ぎを回ったというのに店内は多くの客で賑わいを見せていた。壁には引田天功さんや千原ジュニアさんなど多くの著名人のサイン色紙が飾られていた。

 そもそも佐野市は県内第3位のそばの主産地。佐野市そばまつりを開催するなど市を挙げて宣伝活動を行っている。同店もそばで有名のようだが、耳うどんを始め、麻婆豆腐うどん、ちゃんぽん、すき焼きうどんなどの一風変わったメニューでも話題を集めている。

 同店の耳うどんには、通常のゆず・椎茸入り耳うどん(740円)とけんちん汁の田舎風耳うどん(790円)、みそ味の煮込み耳うどん(800円)があった。そのなかから、私は通常のものを、O氏は煮込みを頼んだ。

 運ばれてきた麺は、やはり耳の形したうどんで、6センチ位の大きさに白いつみれのような型。具材には蒲鉾や伊達巻きが入っていて、正月に食べていることが伺える。その他にも蟹蒲鉾や鶏肉、椎茸、わかめなども入っている。

 椎茸とゆず、鰹だしをベースにしたつゆはほんのりとした甘みで、香りとともに口の中に広がる。耳うどんは、スイトンのようなもっちりとした食感で、個々の食材の味が際立っていて、美味しい。一方の煮込みも味噌ベースで身体を温かくしてくれる満足の一品。

<メニュー>
 かけ470円、たぬき530円、きつね600円、月見630円、玉子とじ630円、かき玉630円、とり南ばん630円、カレー南ばん680円、山菜680円、けんちん740円、ちから740円、きのこ740円、親子南ばん740円、そばかき740円。

 耳うどん(ゆず・しいたけ入り)740円、田舎風耳うどん(けんちん汁)790円、煮込み耳うどん(みそ味)800円、カレー煮込み円、耳うどん(もち・チーズ入り)840円、釜揚げうどん740円、麻婆豆腐うどん740円、みそ煮込うどん790円、おかめそば・うどん790円、ちゃんぽん790円、鴨南ばん790円、すき焼きうどん840円、野菜天ぷらそば・うどん890円、天ぷら950円、山かけ890円、なべ焼きうどん890円。

 天とじそば・うどん1050円、上天ぷら1260円、上なべ焼き円、うどん1370円、カレー煮込み円、うどん740円、冷たいそば・うどん円、もりそば・うどん470円、ざる530円、大根630円、大もり670円、大ざる730円、冷したぬき630円、冷しきつね700円、冷し山菜740円、冷しきのこ790円。

 三景840円、冷しスタミナ840円、冷麦(ゴマ汁又は並汁)740円、そうめん(ゴマ汁又は並汁)740円、つけけんちん汁790円、つけ鴨汁そば・うどん840円、とろろ950円、野菜天もり890円、野菜天ざる950円、天もり1000円、天ざる1050円、上天もり1310円、上天ざる1370円。

 ◆野村屋本店 ▽住所=栃木県佐野市相生町2819。▽電話=0283-22-0396。▽営業時間=午前11:00~午後7時40分。▽定休日=毎週木曜日。▽ホームページ=http://www.mimiudon.com/





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