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  • THAI OKAWA CO.,LTD(大川精螺工業)

    2010.02.27 土曜日

    thaiokawa.jpg  同社は、大川精螺工業株式会社(東京都品川区。大川克良社長)グループの海外製造拠点として89年にパトゥム・タニ県で操業を開始。ブレーキホース口金具やスタッドボルト等を主力製品に世界各国へと生産提供してきた。

     現地進出から20年間が経過した昨年には、更なる生産効率の向上や合理化、多様化する需要ニーズへの対応などを目的に、自動車関連企業の集積地である現所に新工場を着工して全面移転が行なわれた。新工場は、前工場比で約5倍の敷地面積を有し、現在は4分の1が使用されている。工場内部は、作業者に優しい職場環境作りに天井からの自然光を最大限に採り入れられるように工夫が施されているほか、各工程並びに業務のスムーズ化と稼働状況を透明化にした管理が行なえるレイアウトとなっている。

     現地において長年積み重ねてきた運営ノウハウと実績が所々に活用され、生産性を追求した新たな設備増強やライン化が図られたほか、移転後も変わらずに就労定着率の高さから育まれた豊富な熟練人材が活躍している。また、手先の器用さから作業台(机)や生産設備の内製化にも取り組んでいる。

    【紙面 平成22年(2010年)3月17日付 第2142号 掲載】

     ◆所在地=ラヨーン県ヘマラート イースターン シーボート工業団地。地図を見る

     ◆規模=総敷地面積7万528平方メートル、総建屋面積8086平方メートル(工場第1フロア7498平方メートル、第2フロア735平方メートル。食堂など福利厚生室576平方メートル、Guard12平方メートル)。

     ◆代表者名=大川克良。

     ◆資本金=1億2220万バーツ。

     ◆設立、操業開始日=1989年(前身のパトゥム・タニ工場)、現工場は2009年稼働。

     ◆従業員(邦人と現地採用の人数、合計)=330名(8名、322名)。

     ◆生産品目=ブレーキホース口金具、スタッドボルト、その他1般塑性部品。

     ◆納入先=日本本社向け1%、タイ国内向け54%(2輪メーカー及び自動車を含む関連部品メーカー、日系ねじメーカーなど)、輸出向け45%(部品メーカーの中国、カナダ、米国、ベトナム、イギリス、メキシコなど)。

     ◆設備機器=パーツフォーマー4台、スタッドフォーマー1台、2D2B1台、割型ヘッダー2台、NC旋盤6台、8軸自動盤16台、溶接機2台、ブレージング炉3台、洗浄機4台、塩水噴霧試験機2台、真円度測定機1台、形状測定機1台、表面粗さ計1台、投影機3台、硬度計2台。

     ◆製品の生産数=ブレーキホース口金具5000万個、スタッドボルト1000万個、1般塑性部品800万個。(各種年産数)。

     ◆材料、設備、その他の副資材の仕入先=材料…現地日系メーカー。設備…日本及び現地日系メーカー。副資材…現地日系メーカー、ローカル企業。

     ◆年商=6億5000万バーツ。

     ◆ISO登録(品質・環境など)と納入先(自動車認定など)や現地の取得制度など=自動車品質マネジメントシステムISO/TS16949、品質マネジメントシステムISO9001。

     ◆勤務形態=機械加工工程、ブレージング炉工程他1部2交代制(午前8時~午後4時45分、午後8時~午前4時45分)。隔週休2日制。

     ◆生産・品質管理の方法(日本本社と同様=ISOシステム・5Sや自社手法の導入など、もしくは現地に合わせた独自の方法)=日本の設備・工程とほぼ同1のため生産方法、品質管理面はほぼ同等。ISOシステムに基づいた体制管理、5S・改善等は自社手法。

    タイに生産拠点を構える日本のねじ企業を取材

     中国に台頭するアジアのマザー生産拠点として注目され、各国の自動車・電機、産業機械、設備など多彩な工業系大手メーカー及び関連部品メーカー等が進出を図るタイ王国(ThaiLand)を2007年、2010年の2度にわたり、訪問取材した。

    タイ進出メーカー一覧
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    THAI OKAWA CO.,LTD(大川精螺工業)
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