ケヴィン山内の英語まめ知識
2009年流行語大賞 2009 buzzword prize
今年は本当に政治の年でした。長年惰眠をむさぼってきた自民党が遂に野党になったのですから。例は悪いし表現はぴったりではありませんが、悪代官
ゲスラーがウィリアム・テルにやっつけられたような感じがします。
そして流行語大賞は「政権交代」で英語では「change of government,
regime change」の2通りが英字新聞に使われていました。
鳩山首相がしばしば口にしたのが「友愛fraternity 」、民主党がmanifestoで唱えていたのが「脱官僚」で直訳するとde-bureaucratization意訳するとweakening bureaucrats ぐらいでしょうか。
そして今テレビで視聴率が高いのが「事業仕分け budget screening 」
ですね。さて、以前の号でも書きましたが、「新型インフルエンザ」はnew influenza,又は略して new flu と言います。
「派遣切り」はtemp worker cutbacksですが、temp はtemporary 暫定
的の略語です。「草食男子」はherbivorous men となりますが、女性が強い現代社会ですからこんな言葉が流行語になるのでしょうね。日本もアマゾネス化しているのでしょうか、いやですね。因みに日本女性は「肉食性carnivorous」と言えますね。カーニバルcarnivalは謝肉祭で
あることは皆さんご存知ですね。ついでに何でも食べる、雑食の、はomnivorousといいます。乗合自動車はomnibus と言いますが、頭のomni
が外れてただのbusとなっていることはご存知でしょうか?
最後に、野村監督で有名なのは「ぼやき」ですが、英語ではcomplain
と言います。ただし日本語になっているコンプレインの意味は少し強すぎるので、他にgrumbling や grouching という表現がいいのではないでしょうか。
では、皆様ぼやくのはもうやめて新しい年を迎えましょう。
本紙2009年12月17日付(2133号)掲載
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