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社説 波紋

様々なマスク

 徐々に実体が解明されつつあるものの、未だに不安を抱えながら新しい生活様式のなかで、感染症の言葉に嫌気がさしている方も多いであろう。そして、梅雨が明ければ、酷暑下での熱中症に気を付けなければならない。

 この夏は、感染予防対策等のマスクが要因とした熱中症も加わる恐れから例年よりも増加するものとし、一層の警戒が呼び掛けられている。熱が籠らずに外気の暑さなどからも守る冷却タイプ等の様々な製品が市場に投入されている。

 多種多様なアイデア、創意工夫などのもとに製品化がなされ、一時のマスク不足再来を思わす品切れ状態が続き、市中で見かけない人気のサマーバージョンも販売されていると聞く。ただ、防止・対策のために防止・対策をおこなうという二重の不思議な現象になっている。

 交通標語の一つ、安全のために他の場面でも使用されている言葉に“左右確認”がある。実際には右を確認してから左をーの場合が多いとも云われており、右見て左見てのフレーズに基づいた行動も幅広いとしている。

 いずれも有する意味は共通であり、我々はこのような様式への対応力は持ち合わせているようだ。

[2020年6月27日付け本紙2512号掲載分]


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