現在位置: HOME > コラム > 小池安雲の色の魅力 > 記事


小池安雲の色の魅力

第96章

 いよいよ師走となりました。今年ももうすぐ終わります。2019年はどんな一年になりましたか? 振り返ると、何と言っても時代の変わり目の象徴とも言える天皇陛下の即位の礼がありました。しかし、おめでたい出来事の一方で、大きな災害や事件が起こりましたし、経済的な成長は伸び悩んでいます。今は、新しい時代に対する期待がありつつ、まだまだ先行きの見えない混沌とした時期にいるのではないでしょうか。

 2019年は、まさにそんな「アップ」と「ダウン」が交互に訪れるような、色に例えると「イエロー」の年でした。イエローはどんな色かというと、見た目の通りに派手で明るく、まぶしい輝きを放つ反面、光が強いぶん闇をも濃くします。陽があれば陰もあるように、一面だけの見方では解決できない物事を指す色です。今年は「改善したいけれども、一筋縄ではいかない」という状況に直面した方も多いのではないでしょうか。ある意味、悩ましい一年だったかもしれません。

 しかし、その悩みによって「このままではいけない」「何か解決の糸口はないだろうか」と、答えを見出すためのきっかけが生まれています。イエローは光なので、良いことにも悪いことにも焦点を当てられるのです。光を当てるほど、答えを探すほど、新たな発見があるでしょう。悩まなければ気づけなかった出来事や、困ったからこそ生まれたヒントなど、多くの幸運の種を見つけられるのもイエローの特徴です。のちに2019年を振り返ったときに「あのとき、あの出来事があったからこそ、いまの成功がある」というような、転機となるきっかけがあったはず。年末にさしかかったこの時期こそ、今年一年の総括と、「物事を好転させるための新しいアイデア」に取組みましょう。

 イエローは発想と工夫の色。新しい発想で着手していくのに最適なタイミングです。一見不可能に思えることでも、まずはアイデアをたくさん出していきましょう。バラバラに見える案でも、並べてみるとひとつのプロジェクトとしてまとまるかもしれません。

 今年に考えた案が、2020年の飛躍に大きく役立ちます。是非、夢の実現に向けてプランを練ってみてくださいね。

 ここでいつものワンポイントアドバイス。イエローは発想や意識を活性化する色なので、脳を目覚めさせます。寝る前に見てしまうと寝つきが悪くなるので、使うタイミングにはくれぐれもご注意あれ。みなさま、良いお年を!
 
 
2019年12月17日付・第2493号紙面より


バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する