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小池安雲の色の魅力

第90章

 元号が変わって約一カ月半が経ちました。「令和初」という言葉もたくさん聞けて、すっかり馴染んだ6月です。梅雨入りをして、上がりかけた気温も少し落ち着いてきましたね。肌寒くなると、あたたかな色が恋しくなります。ちょうど良いタイミングで、6月20日から26日までの一週間、渋谷の東急本店6階にてキャンドルの展示販売を行います。お近くにいらしたら是非お立ち寄りください。灯火で湿気を飛ばしましょう。湿っぽい空気と気分をカラリとさせるには、キャンドルも良いですが色も役に立ちます。色は心に影響を与えるため、必要なエネルギーを補う手軽な方法なのです。今日は、雨の季節にぴったりな色を三つご紹介させていただきます。

 まず、雨が続いて憂鬱な気分になりがちなときはイエローがおススメです。日照不足による落ち込みを、太陽の代わりに補ってくれます。まぶしい色でもあるので、つい下を向きがちな顔もパッと上がります。ただ、刺激的であるがゆえに、おやすみ前などには向かないでしょう。あくまで太陽の代わりとして、日中に使うのがベストです。

 「気分は悪くないけれど、何となくやる気が出ない」そんなときはレッドの出番。レッドは血肉の色で、行動や実行を促します。考えるよりもまず動くことでリズムが生まれるため、いつのまにか元気が戻っているでしょう。活動することで、思考があとからついてくるパターンです。いつも考えすぎてしまう方は、イエローよりもレッドを活用してみましょう。レッドも活動的であるがゆえに、おやすみ前には向きません。

 では、休息やくつろぎの時間にも使える色は何かと言うと、オレンジです。オレンジは、元気を与えるビタミンカラーであるとともに、炎や夕陽の色でもあるため、活力と落ち着きの両方をもたらします。暖炉のイメージですね。暖色は体温を上げる効果がありますが、レッドやイエローはやや刺激が強いため、寝具やナイトウエアなどにはオレンジを取り入れると良いでしょう。オレンジは、日中から就寝時までどんなときもおだやかな元気をサポートしてくれます。ワンポイントに取り入れるだけでも十分なので、柄物や小物などお手持ちのものを活用してみてください。

 ここでいつものワンポイントアドバイス。レッドやオレンジは体感温度を上げるので、暑い日の使いすぎには注意が必要です。元気になるはずがバテてしまわないよう、使うボリュームにはご注意あれ!


2019年6月17日付・第2475号紙面より


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