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小池安雲の色の魅力

第80章

 台風が来たり猛暑になったりと、活発なお天気になっていますがみなさまいかがお過ごしですか? 気温も変動が激しくて、どんな服を着て良いものやら毎朝迷いますね。変わりやすいお天気の日には折り畳み傘や雨靴などが必要なように、先行きが読めない時ほど、幅広い想定での準備が必要だなあと感じます。
 
 ではいったい、どのくらいまで準備を整えれば良いのでしょうか。「やる気になったら」「準備ができたら」という言葉をつい使ってしまいがちですが、いったい「その時」はいつ訪れるのか? 色で見てみたいと思います。

 まず、やる気の色はレッドです。メラメラと燃える色なのでイメージしやすいかと思います。レッドは始まりの色でもあるので「やる気を出してスタートする」象徴のような存在です。

 では、準備をするのは何色でしょうか? 基盤を整える色はグリーンです。スケジュールを立て、必要なものを揃え、書類を書いて…というように、開始するための環境を準備します。この開始と準備の二色で注目したいのは、これらが補色と呼ばれる正反対のペアであることです。二色が補完しあって、お互いをサポートしています。

 では、準備が整ったらやる気が出るのか?というと、必ずしもイコールではありません。何故なら、レッドは「前例のない道を進む」という冒険心の強い色なので、準備が整うこととやる気は、実は関係がないのです。ここにトリックがあります。

 グリーンは準備のほかに、慎重さや堅実さという意味があります。開始するために準備を万端にするつもりが、やればやるほど「準備すること自体」に完璧さを求めて、一向に始まらない……ということが起こりがち。卵が先かニワトリが先か、いずれにせよ開始のスイッチを押さないことには何事もスタートしません。そのスイッチを押せるのはレッドしかいないのです。レッドとグリーンは補完関係ですが、補い合うからこそ一方だけでは成り立たないと覚えておきましょう。脳科学者の池谷裕二先生によると「やる気は行動の結果であって、やってみないと起こらない」のだそうです。「準備という行動を始めてみる」という捉え方でも良いので、まずは行動あるのみという意識が必要ですね!

 ここで、いつものワンポイントアドバイス。レッドはやる気の色ですが、使いすぎると勢いだけの人に思われがち。グリーンを挿し色にするなどして、堅実さもしっかりアピールすることをお忘れなく!

2018年8月17日付・第2445号紙面より


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