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小池安雲の色の魅力

第47章

 秋と言えば、食欲の秋と芸術の秋。“スポーツの秋”という呼び方もありますが、元来の運動音痴である私にはずっと縁のない言葉でした。

 ところが今年の秋はひと味違います。なんと、その運動音痴の私が一念発起をして筋肉トレーニングを始めたのです。これまでさっぱり運動をしてこなかったのでトレーニングと言ってもたかが知れていますが、本気で全身を鍛えております。トレーニングを始めた理由はいくつかあるのですが、一番は綺麗になりたいと思ったことでした。自分が写った写真を見て、たるんだ身体にショックを受けたのがきっかけです。脳内では昔のスレンダーな姿のままだったのですが、レンズは残酷ですね。客観的に自分を見つめる大切さを思い出しました。そして、二番目の理由は“身体を作る”という行為そのものに強い魅力を感じたからでした。

 “身体を作る”色はレッドです。レッドには肉体・物質・動く・活動するという意味があるので、筋肉トレーニングには“身体”“作る”というレッドの力が二つも含まれていることになります。何故私に、そのような強いレッドの意識が生まれたのでしょう? 秘密は、色に潜んでいます。レッドには肉体や動くという意味以外に、物質化や現実化というキーワードがあります。

 筋肉トレーニングを始めたのと同じ時期、私は“思考だけでは物事を実現できない”という強い思いに駆られていました。夢や信念は大切ですが、思考はブルーなので物質のレッドとは異なります。すなわち、どんなに強い信念を持っていても想うだけでは実現できない。ブルーだけではなくレッドが必要なのです。これまでは意識の変革で現実を変えていこうと思っていましたが、一番大事なのはまず行動することではないのか。そう思い始めてから、メンタルを鍛えるよりも行動力を重視するようになりました。入れ替わるように訪れた情熱が筋肉トレーニングです。運動で肉体を変えるように、行動で人生を変えていきたい。それが、私にとってのレッドの真の意味でした。身体が引き締まるころには夢のひとつでも実現していると良いなと願っています。レッドが最近気になるという方は是非、自らが叶えたい事柄を思い描き実行してみてください。

 ここで、いつものワンポイントアドバイス。レッドは目の前のことに全力投球する色。「今やることばかりに気を取られて明日の予定を忘れていた!」とならないよう、先々のスケジュールにもご注意あれ!

2015年11月17日付・第2346号紙面より


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