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中国の邱昊氏が受賞、2008年ウールマーク賞

ウールマーク
ウールマーク賞授賞のニット(メディアネットインターナショナル=共同JBN)
 【シドニー4日メディアネット・インターナショナル=共同JBN】「ウールマーク賞」の後援者であるソニア・リィキエル氏は4日、ウールマーク賞の2008年冬の受賞者として中国のファッションデザイナー、邱昊氏(Qiu Hao)氏が受賞したと発表した。邱昊氏は2008年ウールマーク賞受賞者としてカール・ラガーフェルド、イブ・サンローラン、ダナ・カラン、ラルフ・ローレン、ロメオ・ジリ、ドルチェ・アンド・ガッバーナ、ジョルジョ・アルマーニの各有名デザイナーと並んでウールマーク名誉殿堂入りする。

 もともとのウール賞は1954年から1992年まで国際羊毛事務局(IWS)によって行われていた。ウールマーク賞はIWSがウール賞を止めた後に設けられ、ウール賞が基本としていた卓越性、革新性、特徴を引き継いでいる。4日のウールマーク受賞の目的は、新進タレントとニットのもつ官能的、彫刻的側面を強調した先端的創造性を認め、それに報い、紹介することによって、メリノウールの重要性を強調することにある。

 上海生まれで30歳の邱昊氏は蘇州大学の内装デザイン科を卒業後、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインに留学した。邱昊氏は2006年のデビュー以来一貫して、カミソリのように鋭い仕立てと主として単色でのスムーズなディコンストラクションを送り出してきた。それぞれのコレクションははっきりしたものを避けた、曲線、生地、身体の動きといった柔らかさを計ったバランスの上にできている。

 オーストラリアン・ウール・イノベーション(AWI)の最高経営責任者であるクレイグ・ウェルシュ氏は「AWIとして再び新進タレントを支援するためにこのような国際的賞の持つ名誉と権威を与え、世界のアパレル業界で確固とした場所を占められるようにできるのは大変喜ばしい。われわれはウールマーク賞について、デザインの将来をサポートする機会であり、同時にオーストラリアのメリノウールが最高で最も革新的であることを広く示すものと考えている」と語った。

 邱昊氏は2008年ウールマーク賞の受賞者として新進のデザイナーとして貴重な10万ユーロ相当の業界サポートを受ける。AWIはコレクションの素材、生産、プレゼンテーション、プロモーションで支援と専門知識を提供する。パリの高級ブティックであるコレットは限定生産の服飾を独占的に販売することに合意している。

 米国ボーグ・ファッションニュース・フィーチャー・ディレクターで、世界ファッションのエキスパートであり2008年の審査委員であるサリー・シンガー氏は「ウールマーク賞を再び授与する素晴らしい時である。最終選考の候補者はすべて特別で、デザイナー新世代が仕事に打ち込んでいる革新性と厳しさを反映している。ファッションにおける職人技はニットウエアでは常に同義語であり、注意深くデザインされ作られた豪華な物を購入する時である」と述べた。

 ウールマーク賞はウールマーク・ポートフォリオの存在と価値を強化することに焦点を合わせた多くのAWIイニシアチブの第1番目である。AWIは今後3年間に750万ユーロを投資する。これによってウールマーク・ブランドを再出発させて元の地位に戻し、オーストラリア・メリノウールが自然で、生体分解性を持ち持続可能な品質の故にユニークな現在手に入る最もわくわくするような繊維のひとつであるとの認識を確立する。
 詳細はhttp://www.woolmark.com/prizeを参照。


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