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富士重工、農機用スバル汎用エンジン「EK」最上位機種を開発

農機用スバル汎用エンジン
農機用スバル汎用エンジン「EK30」(写真・富士重工業)
 富士重工業は、農業用スバル汎用エンジン「EKシリーズ」に、最上位機種「EK30」を追加することを発表した。

 2011年5月から生産しているEKシリーズは、田植機や耕運機、管理機、動力噴霧器、運搬車などの農業機械用に最適な回転速度に減速する装置である2分の1減速機を内蔵したエンジンで、総排気量125ccから274cc(最大出力4.3HPから9.7HP)まで4機種をラインアップ。主に日本および中国・台湾をはじめとしたアジア農業機械市場へ展開している。

 今回追加するEK30は、EKシリーズの最上位機種として、大型管理機や乗用田植機、運搬車、小中型除雪機などの動力源として搭載されることを想定し開発。農業機械専用の出力セッティングにより、中低速域から優れた出力性能を発揮し、力強く粘りのある出力で、プロユーザーの重作業用農業機械にも対応する。

 さらに低引力リコイルによりお年寄りや女性にも楽に始動でき、また大型消音マフラーを採用することで、アイドル時の騒音を大幅に低減するなど、作業者の負担を軽減すると共に作業環境にも配慮した設計を行った。エアクリーナーなどのオプション部品も豊富で、充実の仕様対応や技術支援により、様々なタイプの農業機械へ搭載可能。

 新開発EK30をはじめEKシリーズエンジンは、国内排ガス自主規制(3次)および中国排気ガス規制(第2段階)にも適合する予定。

 富士重工業は産業機器カンパニーにおいて、建設機械や産業機械、農業機械に搭載するスバル汎用エンジンシリーズをはじめ、スノーモービルやバギー車などへ搭載する高性能な車載専用エンジン、そしてエンジン駆動の発電機やポンプなどの完成商品を開発・製造・販売している。

 今回、新開発のEK30を追加したEKシリーズエンジンにより、農業機械用エンジンの商品力強化を図り、多様なニーズに対応できるグローバルな汎用エンジン総合メーカーとして、さらなる事業の発展を目指す。


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