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イーライリリーが多剤耐性結核計画に438万ドル提供

 【インディアナポリス(米インディアナ州)、ロンドン12日PRN=共同JBN】イーライリリー社(Eli Lilly and Company)12日、多剤耐性結核(MDR-TB)計画を運営する世界的な能力を拡大するため、世界保健機関(WHO)に4年間で438万4000ドルの資金を提供すると発表した。

 この資金提供は4分野の活動をカバーするもので、第1は「エイズ、結核、マラリアと戦う世界基金」の活動が及んでいない途上国に対してWHOが提供する技術援助である。WHOは約25カ国の多剤耐性結核の臨床管理、感染防止、検査施設、共同体活動に対して援助を提供する。第2は、健康管理要員が結核計画をよりよく設計、運営できるように、検査技術者が第1選択、第2選択薬剤の感受性を検査できるように、管理要員が自国の結核罹病率について記録、報告できるようにするためにWHOがワークショップを行うことである。第3は、世界の多剤耐性結核専門家が途上国での訓練を拡大し、感染防止のワークショップを行い、適切な診断、治療のために検査施設を強化することができるように、専門家の訓練を支援することである。最後は、この資金提供によって2カ国で行う多剤耐性結核罹患率に関する記録、報告の新しい情報システムの実地テスト、評価を支援することである。

 イーライリリーのアレックス・アザー上級副社長(企業問題、コミュニケーション担当)は「この資金提供は2015年までに5000万人の結核患者、160万人の多剤耐性結核患者を治療するというWHOの目標達成を支援するというわが社のコミットメントが継続していることを示している。多剤耐性結核の流行を抑えることに成功しているWHOとイーライリリーのこれまでの計画を強化するものである。薬剤耐性が史上最高水準にあるため、多剤耐性結核との戦いに包括的にかかわることがこれまで以上に重要である」と語った。

 2003年以来、WHOのグリーンライト委員会が承認したプロジェクトに約3万人の患者が登録されている。国の当局者や健康管理要員は、多剤耐性結核治療計画の世界的な規模拡大を加速するうえでの大きな難問は、人的資源訓練の運営であることを一貫して指摘している。イーライリリーが提供する資金は、多剤耐性結核を防止する国内能力を構築するのに役立つ。結核の重荷が大きい地域で8回の地域的訓練ワークショップが行われ、薬剤耐性結核のプログラムに基づく管理についてのWHOのガイドラインに従って、約160人の上級結核検疫官、健康管理作業者が訓練を受けた。この訓練を補完するため、イーライリリーはグリーンライト委員会承認の約20のプロジェクトについて、第2選択結核薬の生産を含め、技術援助の監視と提供を支援している。

 WHOストップ結核局長のマリオ・ラビリオーネ博士は「多剤耐性結核の脅威との対決はWHOにとって優先事項だ。規模拡大の努力は世界の最貧国における多剤耐性結核計画の拡大を促進してきた。イーライリリーがすべての多剤耐性結核患者を診断、治療する手段を強化するというわれわれの目標への支援を続けてくれるのはうれしい。このコミットメントは重要な貢献であり、薬剤耐性結核の拡大を押し戻すための戦いにおけるイーライリリーの立場を確認するものである」と述べた。

 アザー副社長は「WHO計画の拡大がより大きなイーライリリー多剤耐性結核パートナーシップ-あらゆる角度から多剤耐性結核と闘っている14の公共、民間の組織の5年にわたる連合-の計画に加わる。多剤耐性結核に苦しむ人々に最もよく奉仕し、その拡大を最もよく防止するために、これまでの計画から教訓を学び、計画の改善を続ける」と語っている。

 ▽イーライリリーについて
 革新志向の有力企業であるイーライリリーは世界各地の自社研究所の最新研究、優れた科学機関との協力による最新研究を利用してクラス初、クラス最高の医薬製品の増大するポートフォリオを開発している。米インディアナ州インディアナポリスに本社を置く同社は-医薬品と情報を通じて-世界で最も緊急ないくつかの医療上の必要に対する解答を提供している。同社の計画に関する詳しい情報はwww.lilly.com、www.lillymdr-tb.comへ。

 (共同通信PRワイヤー)


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