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住宅供給回復は在庫削減次第、ファニーメイグループが展望

 【ワシントン19日PRN=共同JBN】米連邦住宅抵当公庫ファニーメイ(NYSE:FNM)のエコノミックス&モーゲージ・マーケット・アナリシス(EMMA)・グループが19日公表したリポート「2010年4月経済展望」によると、住宅供給は安定しているが過剰在庫状態と影の供給が回復を妨げている。経済展望リポートは最近明らかになった第1四半期成長の落ち込みにもかかわらず、2010年の経済成長率を全体で3・1%と予測している。

 ファニーメイのチーフエコノミストであるダグ・ダンカン氏は「金融状態は3月に終わったモーゲージ証券購入計画を代表的な例として、数々の計画の巻き戻しで見られるように改善しつつある。これこそ米連邦政府が金融部門は自立することができると信じる確かな証拠である。われわれは今後は前進するいい兆候の一つとして2009年6月に景気後退が終わったと推測している。しかしながら、労働市場と個人消費の大きな改善が、住宅市場とより幅広い分野の経済の回復に向かう際の大きなハードルとなっている」と語った。

 新築住宅販売は記録的に低迷しており、既存住宅と住宅担保権執行の突出が片づかない限り回復のスピードは遅くなる。しかし、経済展望リポートは未決の住宅販売と購入申し込みを含めて中古住宅販売に対する主要な指標が好転するいい兆候があるとみている。

 住宅供給の牽引力であるジョブも現在適正な方向に向かっている。労働市場のファンダメンタルは、一時解雇が減り雇用が息を吹き返す兆候を示していることで明らかに改善しつつある。今年3月の従業員雇用数は16万2000人上昇した。これは過去3年で最大の増加数であり、一時雇用は6カ月連続して伸び、平均的な週間労働時間も増加した。下落状態の指標について言えば、失業率は2009年10月に発生した10・1%というピーク値を記録したにもかかわらず、その後しばらく上限を推移してとどまっている。

 経済展望リポートは経済発展の論評、経済予測、住宅供給見込みが含まれ、利率、住宅供給市場、モーゲージ市場、全体的な経済状況の動きを詳述している。「2010年4月経済展望」全文の閲覧は、エコノミックス&モーゲージ・マーケット・アナリシスの以下のウェブサイトを参照。
(http://www.fanniemae.com/media/economics/index.jhtml?p=Media& s=Economics+%26+Mortgage+Market+Analysis)
(http://www.fanniemae.com)

 これら資料に含まれるファニーメイのエコノミックス&モーゲージ・マーケット・アナリシス(EMMA)・グループのウェブサイトの見解、分析、推計、予測およびその他の見方は、ファニーメイの事業展望あるいは期待される結果を示唆するものとして解釈されてはならず、多くの仮定の基づくもので予告なしに変わり得る。EMMAグループは信頼できると思われる情報に対するEMMAの見解、分析、推計、予測もしくはその他の見方に基づいているが、これら資料で提供される情報が正確かつ受け入れられるものでありすべて特定の目的に適していることを保証するものではない。これらの見方を強調する仮定もしくは情報の変更は、実質的に大きく異なる結果を生み出しうる。EMMAグループが公表する分析、見解、推計、予測あるいはその他の見方は、示された日時でのグループの見方を表しており、ファニーメイとその経営者の見方を必ずしも示すものではない。

 ファニーメイは手ごろな価格の住宅を拡大し、米住宅市場に寄与するために世界の資本を地域コミュニティーにもたらすために存在する。ファニーメイは連邦憲章を持ち、米国の二次抵当市場で業務活動を行ってモーゲージ・バンカーやその他の貸し手にファンドを供給することでモーゲージ市場の流動性を強化し、住宅購入者に貸し付けを行う。ファニーメイの業務は米国で住宅を保有する人々を支援することである。


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