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米ミレニアム、世界最速の取引市場システムを発表

 【ジャージーシティ(米ニュージャージー州)16日PRN=共同JBN】ミレニアム・インフォメーション・テクノロジーズ社(MillenniumIT)は今週、取引市場向けの画期的に新しいトレーディング・プラットホームを発売すると発表した。このプラットフォームは超高速の発注処理性能を持ち、取引市場向けとしては世界最高速になる。このプロジェクトのために、ミレニアム社はインテル社との協力のもと、インテル(登録商標)・ジオン(登録商標)5500プロセッサーを使ってわずか130マイクロ秒という発注待ち時間を実現している。これらのテストは英国ロンドン近郊のインテル社のファスターラボ(fasterLAB)で行われた。

 今日、取引所はハイフリークエンシー・トレーディングによる取引量の急激な増加に対処する必要にせまられている。米国では、ハイフリークエンシー・トレーディングによって行われていると考えられる取引の割合は1年前の40%から73%にまで増加している。このことは、注文を受けてから、これを処理し、約定通知を発行するまでに要する待ち時間が最も短いシステムを保有する取引所が市場シェアを維持、拡大できることになる。

 従来の方法による取引システムの設計では究極の低遅延性能と大容量を処理するという需要に対してビジネスとして十分に成り立つコストで応えることができない。ミレニアム社のシステムは独自のルールベースのイベント型パイプライン処理によって、2台の安価な量産型ソケットサーバー上で展開し、走らせることができるため、従来の取引システムをはるかに超える性能を発揮する。

 ミレニアム社チーフ・サイエンティストのアジット・サマラナヤカ氏は「最初のベンチマークテストでは発注待ち時間130マイクロ秒を記録した。最終的なプラットフォーム仕様の調整が終れば、さらに40マイクロ秒は短縮できると考えている」と述べた。

 インテル社のナイジェル・ウッドワード金融システム担当グローバル・ディレクターは「取引現場における待ち時間性能を最適化する作業は、当社の研究所では今までに金融サービス業の機能に関する研究を行っており、その延長線上にあることだ。当社の技術者はミレニアム社のソフトがプロセッサーの機能を十分生かせるように緊密な連携を保って仕事をした。この両社のやり取りから生まれた結果を見れば、今回の技術的な共同がいかに大事か分かる。その中で当社は待ち時間とスループットの両方を達成するためにマルチコア・プロセッサー全体で高度なスレッデッド・コードを使っている。われわれはミレニアム社との共同作業を通じて、取引ライフサイクル市場の1分野におけるプライス・パフォーマンスをさらに1歩高められることを喜んでいる。これによって今日までこの分野で進んできた技術戦略のパラダイム・シフトに貢献することができる」と述べた。

 量産型の2ソケット・ネハレンサーバーをフル・フォールト・トレラント構成で使い、1秒間で百万オーダーを処理する能力が現実の商用システムとして提供されるようになり、価格も非常に手軽なものになった。

 ミレニアム社のトニー・ウィーラシンハ最高経営責任者(CEO)は「待ち時間がマイクロ秒単位の低遅延取引システムが近いうちに当たり前のものになるだろう」と述べた。今後取引で成功するために必要になるのは取引スピードの向上だけでなく、新たなタイプや製品の注文など市場の需要に応える柔軟性を持つことだ。このシステムは低い運転費用と相まって取引市場が競争相手の機先を制する役に立つ。ウィーラシンハ氏は「この点がミレニアム社が他社と一線を画すところだ。当社はソフトウエア・ソリューションだけで、ハードウエアで加速することなしに低遅延を実現した」と述べた。

 同社が特許を取得した入札(BID)ツールを使えばビジネス・ルールを急に変更することが容易になり、取引所は変化する市場環境に迅速に対応できるようになる。ウィーラシンハ氏は「目標は遅延時間を100マイクロ秒以下にすることだ」と述べた。同氏はインテル社とミレニアム社はこの低遅延システムをどの取引所でもまたはハイフリークエンシー取引を行うどの会社でもベンチマークテストが行えるように提供すると述べた。


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