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香港フィリジェント社、インフルエンザ用「バイオマスク」発売

インフル.jpg 【香港8日PRN=共同JBN】香港フィリジェント社の特許抗菌性フェースマスク「バイオマスク(BioMask)商標」が8日、手ごろな価格で香港市民ならびに子どもにむけて発売が開始された。これはH1N1型インフルエンザなどのウイルスを付着した瞬間にとらえ、殺すことができる革命的なマスクで、8日からアジア最大のワトソンズ(屈臣氏、Watsons)ドラッグストア・チェーンで発売が開始された。さらに香港最大の旅行代理店、康泰旅行社(Hong Thai)は8月中、すべての航空旅客に対して無料で「バイオマスク(商標)」を提供する。

 同マスクはすでにEUのCEマークを取得しているが、今までは医療、保健関係者にだけ提供されていた。フィリジェント社のメリッサ・モウブレーダルベラ最高経営責任者(CEO)は「バイオマスク(商標)は初めてのインテリジェントなフェースマスク」なので「バイオマスク(商標)」が消費者向けの小売店やサービス業者むけに提供されるのは重要であると語った。同CEOはさらに「このマスクは保健関係や医療の専門家でなくても正しく扱うことのできるマスクだ。このマスクは最初につけることも、つけ続けることも、最後に適切に処分することも非常に簡単だ。したがって、今年の豚インフルエンザ危機にさいして街の人々や子どもが身を守る手段としては最高のものだ」と述べた。

 通常の医療用マスクはきちんと顔にフィットしないため、横からの漏出が多く、つけていてもウイルスが生きていれば簡単に汚染されてしまうが、「バイオマスク(商標)」はつけるのが簡単で、しっかりとフィットし、ウイルスを殺す能力も持続する。通常のマスクと異なり、マスクを外すときに、その表面にウイルスが一杯ついているという事態にはならない。したがって、「バイオマスク(商標)」はフェースマスクにさわったり、いじったりしがちな子どもには最適である。

 「バイオマスク(商標)」は5才以上であればフィットするので、この夏、学生たちの必要欠くべからざる所持品になるだろう。たとえ学校がないとしても、子どもが最も保護能力が高く、しかも快適性の高いフェースマスクをして遊んだり、旅行したり、または一緒に集まったりしていれば、親としては安心である。実際、香港の母親の一人は「こどもたちが夏の間中隔離されてしまうのではないかと心配していました。今は、バイオマスク(商標)をしていれば、子どもたちは安心して友だちと遊べます。私たちもこの夏、休暇をとろうと考えています。飛行機の機内でもバイオマスク(商標)をしていれば、空の旅がずっと安全になります」と話している。

 保健関係者にとっても「バイオマスク(商標)」は優れたマスクである。先端技術を使って微生物を速いスピードで殺すだけではなく、「バイオマスク(商標)」は特に快適性に劣り、不格好なことで評判の悪い米国N95規格防じんマスクに比べ、通気性や快適性に優れている。

 「バイオマスク(商標)」はワトソンズから発売されるフィリジェント社の革命的な「バイオフレンド(BioFriend)商標」ブランドの抗菌パーソナルケア商品の第一弾である。「バイオフレンド(商標)」ブランド商品としては他に乾燥・消毒用ハンカチ「クイッククロス(QuickCloth)」、乾燥・消毒用粘着ステッカー「クイックパッチ(QuickPatch)」、消臭インソール「バイオソール(BioSole)」、化粧用パフ「バイオパフ(BioPuff)」、自己洗浄機能スポンジ「バイオスポンジ(BioSponge)」が今年中に発売される。この革新的なパーソナルケア商品は香港中の百佳スーパーチェーンでもまもなく入手可能になる。

 香港で最も信頼された2大チェーン店が取り扱いを決めたことは「バイオマスク(商標)」の一連の成功の流れをくむものだ。2009年春の発売以来、「バイオマスク(商標)」は各国政府、NGO、ならびに優良民間企業によって採用されてきた。今日までに「バイオマスク(商標)」はその安全性、デザイン、有効性がECやオーストラリアの基準に合致あるいは上回り、それらの国での発売を許可されている。フィリジェント社の特許「バイオフレンド(商標)」技術を使った製品が市場で成功したことは香港企業がその先駆的技術力、ユニークな商品、さらに覚えやすいブランド名などが相まって国際市場で成功を収めることができた輝かしい例のひとつである。

 ▽「バイオマスク(商標)」について
 バイオマスク(商標)はフィリジェント社の「インテリジェントろ過」技術によって科学的な根拠に基づいて開発され、テスト済みの多層構造の材料からできており、内部構造には同社独自の活性層があり、これが抗菌に特化した特性を持っている。この活性層が病原菌を積極的に検知、捕捉し、接触から数分以内に迅速に殺すことができる。

 フィリジェント社が特許をもつ「バイオフレンド(BioFriend、商標)」繊維は、病原菌が通常結合しようとするヒトの細胞のサイトをまねて病原菌をとらえ、ウイルスであればその表面をバクテリアであれば細胞壁を破壊することによって殺す。インフルエンザ・ウイルスを含む多くのウイルスは、ヒトの細胞表面の末端シアル酸残基に結合することが知られている。「バイオフレンド(商標)」繊維の結合剤はインフルエンザ・ウイルスが結合するシアル酸の動きをまねている。

 手術用のマスクや米国N95規格をクリアした防じんマスクを含めて、通常のマスクは空中の病原菌を殺す能力はない。それらのマスクはいわば受身の機械的ろ過技術を使っているだけである。従ってマスクの表面や内部についた微生物は何時間も生き続け、その間二次感染の危険性が増すことになる。ぴったりと顔に密着するN95タイプのマスクと比べて、「バイオマスク(商標)」は有効性、快適性、さらに通気性に優れている。

 CEマークを取得する検査過程で、一回のしぶきに含まれる50倍の量の生きているA型インフルエンザ・ウイルスをエアロゾル化させて「バイオマスク(商標)」にスプレーした。(H1N1型豚インフルエンザはA型インフルエンザの新種である)。わずか1分以内に99.9%のウイルスが殺された。同様なテストが他の病原菌についても行われ、同様の結果が示されている。「バイオマスク(商標)」は、経口、皮膚伝染などすべての主な感染経路についてテストされたが、人体に対する有害な影響はなかった。「バイオマスク(商標)」の皮膚刺激性についても、ISO10933「医療用品の生物的評価」に定められた国際標準にのっとってテストされた。細胞に対する細胞毒、接触における皮膚の炎症、繰り返し使用された後の皮膚の敏感性がテストされた。細胞毒、炎症、皮膚の敏感性いずれも観測されなかった。

 フィリジェントはECの機器指令(MDD)93/42/EECに準拠し、革新的な抗菌「バイオマスク(商標)」の医療デザイン、有効性、安全性についてEUの厳しい基準をクリアしている。「バイオマスク(商標)」はまたオーストラリア保健省薬品・医薬品行政局(TGA)によっても認定されており、オーストラリアの定める基準に合致、またはそれを上回る結果を出したことを意味している。

 ▽バイオフレンド(商標)について
 フィリジェント社は2008年にウイルスやバクテリアを接触しただけで殺すことのできる革命的な技術、「バイオフレンド(商標)」を開発した。「バイオフレンド(商標)」の分子技術はレーヨン、木綿の織物繊維などに応用できる。「バイオフレンド(商標)」繊維は病原菌が通常結合するヒトの細胞のサイトをまねて病原菌をとらえ、ウイルスであればその表面をバクテリアであれば細胞壁を破壊することによって殺す。「バイオフレンド(商標)」はH1N1型インフルエンザなど世界的流行品種を含むA型インフルエンザ、単純疱疹、ライノウイルス、風邪、麻疹、肺炎、SARS、結核、連鎖球菌、およびMRSAを引き起こす菌を殺すことができる。「バイオフレンド(商標)」のインテリジェントろ過技術は危険な要素だけに的を絞って攻撃するため、通気性や快適性は損なわれない。「バイオフレンド(商標)」は幅広い微生物を殺す能力を持っているため、さまざまな材料に対して応用することができ、従って幅広い一般消費者製品に応用が可能である。「バイオフレンド(商標)」は感染を封じ込め、それから守るだけではなく、バクテリアやウイルスに汚染される可能性があるパーソナルケア商品を安全で清潔に保つことができる。

 ▽フィリジェント(Filligent)社について
 フィリジェント社は香港を拠点とするバイオ企業で、病気の感染を防ぐための先端的で安価なインテリジェントろ過技術を開発した。分子レベルの生化学を駆使した同社独自の技術は危険な病原菌や化学物質を空気中、水中、さらに人間の皮膚など物の表面から探しだし、人間の体内に入る前に殺すか不活性化する。フィリジェント社は一般の人たちが感染したり他の病気にかからないための安価でありながら、先端的な製品を提供している。フィリジェント社が提供するのは健康のための商品である。


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