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裁判員制度、女子中高生の意識は「不安」

裁判員制度 21日に始まった裁判員制度について、携帯電話向けコンテンツを手掛けるビジュアルワークスは先日、同社が運営するサイト「フォレストページ」に登録する女子中高生1500人を対象に意識調査を行なった。これによると同制度への認知度は99%で、自ら人を裁くことについて「抵抗に感じる」と応えた人は80%に達した。裁判員に指名される対象年齢は20歳以上だが何れ訪れるであろう同制度への参加について高い意識を持っているようだ。

 アンケート調査は、サイト「フォレストページ」を利用する、女子中高生(15歳~18歳の女性)1500人を中心に同制度が始まった翌日22日から25日の期間に実施された。これによると回答者の99%が認知し76%が内容をある程度知り、27%が興味を持っていることが分かった。また36%が不安に感じ、回答者の半分が裁判員を辞退、参加したくないと思っていることも明らかになった。

<1>『裁判員制度』について、あなたはどの程度理解していますか?
・全て理解している 7%
・ある程度の概要は知っている 69%
・そういう制度があることは知っている 22%

<2>『裁判員制度』についてどう思っていますか?(複数選択可)
・良い制度だと思う 255
・是非参加したい 193
・よくわからない 556
・興味がない 466
・必要ないと思う 122
・参加したくない 91
・やめたほうがいい 84
・強制的に選ばれるのは納得いかない 83

<3>あなたがもし裁判員に選ばれたらどうしますか?
・絶対参加する 18%
・しようがないから参加する 32%
・絶対やりたくない 42%

<4>「人を裁く」ということに抵抗はありますか?
・はい 80%
その人の一生を左右するから
そんな資格は自分にない
間違った判断をしたら責任を持てない
法律の知識がない
逆恨みが怖い
責任が重すぎる
周りの意見に惑わされてしまう
客観的に判断する自信がない

・いいえ 20%
誰かが裁かないといけないから
悪いことをして裁かれるのは当然
おもしろそう

 調査を実施した関係者は「調査結果から女子中高生では『裁判員制度』に対する感心が高く、自分のこととして考えている人が多いことが分かりました。また、多くの人がこの制度にたいして疑問を抱いており、知識がないまま、自分の下した結果が他人の人生を左右してしまうのではないか、と不安を抱いているようです。裁判員制度について不安を取り除くような説明や、安心して取り組むことのできる体制が臨まれているようです」と考察している。


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