ケヴィン山内の英語まめ知識
タルタルステーキと赤ちゃんの関係 (2)
前号ではタイトルを想像できるような内容では無かったように思いますが勘の良い方は伏線の意味が見えてきましたか?
では結論へ向って行きましょう。
人類は太古の昔から同じ音を二度続けて発音するのがとても好きでした。この好みは欧米人と日本人に差があるとは思えません。未開人の文法では単数を複数にする時、同じ発音を二度しました。例えばミミ(耳)とかチチ(乳)などがそうでしょう。また聞こえた音や言いたい事を強調して発音したい時、音がガーガー、子供がギャーギャーうるさい。クスクス笑う、コソコソ隠す etc。 目をぎょろぎょろさせるは goggle この意味が転じてチリやゴミよけのゴーグルになったことは読者もよくご存知ですね。
ガラガラとうがいするはgargleでとLが両方入って日本語のラに対応していますが、英語も日本語も全く同じ発音です。地名ではパゴパゴ、ボラボラなどがすぐに思い浮かびますね。平安時代の宮中の女官達はササ(酒)、こーこー(お新香)、おかか(鰹節)と言っていましたね。英語で父はdad,daddy と幼児語で言いますが、日本語ではdがタ行になりチチ、トトになっていますね。両者の語源は全く同じでシュメール語す。さて結論ですが自分達が優れていると思っている民族は異民族が何語を喋っているか判らないがbarbar,tartarと言っている様に聞こえたので、その民族を馬鹿にしてその通りに呼びました。前者はbarbarian野蛮人、未開人となり後者はご存知タタール人ですヨ。
そして赤ちゃんはバブバブ言っているから babyになりました。また赤ちゃんはマムマム言ってもいるので mom と綴られママになり、日本では母をmoとも発音しますね。おまんまも出どころは一緒で赤ちゃんことばでしょう。
蛇足ですが「母」の中の点々は二つの乳首を意味します。今回は人類の音韻の好みの共通性について触れてみました。
本紙2008年9月27日付(2089号)掲載
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