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ケヴィン山内の英語まめ知識

水曜日の秘密

 中学校での英語の時間に「水曜日」の英語として、Wednesdeyをウエンズディと発音するように教わりました。なぜ綴り通りにウエンドネスディと読まないのだろうと不思議に思ったものです。勿論先生もその理由を教えてくれませんでした。それは先生も知らなかったのです。

 では、その語源と理由を探ってみましょう。北欧神話で軍事・文化・知識をつかさどる主神Odin[オウディン]がいて、ヴァイキングが敵と戦闘を交える時必ずオーディンと叫んでいたのを映画等で見た方もおありでしょう。海の民族Vikingの神なのでオーディンは水の神とも言われています。それがゲルマン神話では冠音のWが付いて“Woden[ウォーディン]”と綴られるようになりました。

 それからさらに転じて水曜日は水の神の日つまり「ウォーディンの日」ですからWeden‘s Dayさらにdのあとのeとnが入れ替わってWednesdeyと変化して綴られるようになりウエーデンの日、つまりウエーデンズデイ→ウエンズディと発音されるようになりました。本当はせめてWeden‘s Day位にとめておいてほしいぐらいですが今も昔も人々は、発音しにくいことはどんどん発音しやすく変えてしまうし、そのためには綴りも勝手に変えてしまうようです。

 ※因みに日本人も同様にちょっと言いにくいと発音を変えてしまう癖がありますよね。例えば、山茶花(さざんか)という花がありますが、本当の発音は「さんざか」で、「新しい」は「あらたしい」ですよネ。

 ローマ神話でMercuryは水神でこれは英語です。ラテン語の発音の変化はメルキリウス(接続語の変化だけを見ると)→メル→メールとなり、ですからフランス語では「海」のことをラメールといい、イタリア語ではマーレとなります。ギリシャの水神はHermesとなり皆さんの好きなブランド物の名前で有名です。





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