ケヴィン山内の英語まめ知識
ブランドとドジャーズ
女性の方が目の色を変える「ブランド物」の事ですが、英語ではbrandと綴ります。もともとは罪人や家畜に押した焼印の事ですが、そこから転じてbrand name(メーカー品・有名ブランド物)という言葉が生まれました。
この「brand」はそんなに古い言葉ではなく、元来は火で真っ赤に焼いた(burned)金属製の印(焼印)を生産者のマークとして押したわけで、そのburnedが転じて「brand」になったと言われています。
ロサンゼルス・ドジャーズは、ご承知のようにアメリカ野球のメジャーリーグの一つで、日本人の野茂英雄投手(=1995年新人王獲得)が在籍していたことでも有名なチームです。さてこのドジャーズ(本当はドヂャーズと書いたほうが正しい)は“dodgers”と綴りますがどのような意味でしょうか?
dodgeは動詞で「よける、避ける」という意味でそこからdodserは「ひらりと身をかわす人」となりました。もともと、ニューヨークはブルックリンの野球チームだったのですがその当時、路面電車が走っていた街並みのブルックリンで、電車をひらりと上手に避けながら行き交う人々を描写して“ドジャーズ”になったとも言われています。その後、ブルックリンからロサンゼルスに身売りをしたために、現在の名称になったのです。
ところで皆さんは小学生の頃に学校でドッジボールをやったでしょう。相手の投げるボールに当たらないよう避けるスポーツのことですよネ。
※余談ですが、日本のローティーンの女の子の間で流行った遊びで、前から来る男の子の腰下あたりを見ながら「どっちボール?」なんて当てっこする遊びがありましたが知っていますか・・・ちょっと下品でした。因みにこれは英語のdodgeとは何の関係もありません。念のため―。
2005年8月7日1976号掲載
バックナンバー
- ブランドとドジャーズ 2006.01.11 水曜日