ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

5.2.2加工工具荒目ヤスリあらめやすり(bastard cutfile)荒目は,ヤスリの目の大きさの種類である.JISB4703鉄工ヤスリの場合,上目数について,長さ25.4mm当りの規定がある.下同数はこの80~90%である.イギリススパナ(English spanner)モンキー・スパナともいう.口の幅を調整しうるスパナである.ローレットをかけた「つまみ」を指で回転させて,口の一方の舌を移動させるS形スパナえすがたすぱな(S-wrench)柄がS字形に曲り,口は22.5°に傾いているスパナである.農業用機械や紡績機械のごとく直柄のスパナを使うのに十分の余地のない場合に使用される.片ロスパナかたくちすぱな(single ended wrench)ごく普通に用いられているスパナで柄の端にナットを締付けるための二又部分をそなえているもの型鍛造かたたんぞう(dieforging,stampforging)製品の形の空所のある型の中に素材を入れて型の外から力を加えて製品を作る鍛造法.金敷かなしき(anvil)手打ちの鍛圧作業台,型打鍛造機の下台のこと.往時は軟鋼で本体を作り,表面に5~6mm位の鋼を鍛接して焼入レしたが,近来は鋳鋼で作り表面硬化したものなどが使用される切刃きりは(cutting edge)フエースとフランクの交ワリにより形成される線で,切粉が工作物から分離されるところに沿う線である木型きがた(pattern)鋳物を作る場合には,鋳物と同形(現型という)または断面のりんかくに相当する模型(まわし型,かき型)を作る.これらの模型を一般に木型という.これは最も普通は木で作られるからである.ケガキ台けがきだい(marking offtable)ケガキのとき工作物を載せる台で,ケガキ定盤ともいい,鋳鉄で作るのが普通.300mm角~3,600mm角ぐらいまであり.上面および四側面は平削盤で仕上げてある.特に机のような形状にしたものをケガキ机というケガキバリ(marking-off pin,scriber)工作物に仕上を施す目標となる線をえがいたり,点を求めるための線をえがいたりする(これらの作業をケガキというのに使用する針で,針は円スイ形にとがっており一方を真すぐ,他方を曲げたものが普通で,いずれも先端は焼入がしてある.作業台さぎょうだい(bench)万力台,細工台ともいう.ジグ(jig)工作物に取付けて切削工具を案内する道を設けた道具で,多量生産の場合に工作機械に併用し,主としてキリモミ,中グリ,リーマ通シなどの穴加工に応用される.これによっていちいちケガキする手開が省け,加工が容易になって製作費が減じ仕上り寸法が統一されて互換性が向上する.