ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

生産的系列せいさんてきけいれつ造船、自動車、電気機械工業などいわゆる組立て工業(アセンブル工業)では、中小の下請け企業が親企業にたいして部品供給の役割を果しており、親企業の生産過程と密接に結合している。こうした関係を生産的系列と呼んでいる。機械工業では、部品の下請けを通して、大企業を頂点に、多数の中小企業をすそ野とするこうしたピラミッド型の系列化が広く成立している。また最近では、自動車工業を中心として生産的系列にある中小企業の近代化が、親企業の合理化の一環として進められている。繊維産業などでの原料的系列に対比して、部品・紐み立て系列とも呼ばれる。成長産業せいちょうさんぎょう過去の業績や現在の発展ぶりから、将来の成長が期待される産業のこと。たとえば原子力産業とその関連産業、オートメーション、電子工業、合成繊維、プラスチック、石油化学などである。これにたいし、成長率の低い産業、たとえば石炭、紡績などは斜陽産業と呼ばれている。成長率せいちょうりつ投資とか産出量とか国民所得とかという経済のいろいろな量の、長期にわたる増加率のことを成長率とよぶ。製品設計せいひんせっけいこれには機能設計と生産設計がある。1機能設計とは、製品を設計する際に最初に手がけるものをいい、この主目的は所定の機能をなしとげ、あるいは求められた役割をなす製品を作ることである。この考え方の基準は、製造可能な方法であることと、結局において消費者の手もとで用いられるという点である。2生産設計とは構成部品の機素の公差の設定、最適材料の選択、設計に単純化、現行規格部品、現用機素の大巾利用、工作上からみた設計構造などが、なんらかの設計変更によって製品の品質を向上させ、製作を容易にさせ、また経済性の向上などにわたって生産上有利であると思われる時に行なわれるもので、主として最初にえがかれた機能設計を詳細に批判的に検討し、これをもとに再設計するという観念に立ったものをいう。設備投資せつびとうし企業がその生産設備、営業事務所などの建設に資金を投ずることで、経済が発展成長に向っているときは設備投資がふえる。設備投資はその経済的効果として生産力効果と所得効果の両面の効果を持っており、一方で生産能力を高めながら、機械の発注など需要をふやす効果がある。したがって国民経済の需要要因として経済の動きに非常に大きな影響力を持っている。操業度そうぎょうど設備を完全に運転した場合の生産量にたいして、実際に稼動している設備能力の割含をさし、設備過剰の程度を示すものとして用いられる。